構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Call to End

世界銀行の総裁、ポール・ウォルフォビッツ氏の辞任を求める声が世界的に高まっている。第十代目の総裁として、一昨年の6月に就任したが、愛人関係にあった世銀職員に対する、六万ドルものお手盛り昇給が明らかになっている。皮肉なことに、開発途上国における、政治腐敗(コラプション)を無くそうとの世銀の主張をつくった本人であるから、冗談にもならないが、それよりも、イラクの戦争を開始した責任者の一人として、いわゆるネオコンの代表的な論客であったから、油に火を注いだような状況になった。

世界銀行の職員の内部告発と見られる意見が、インターネットにおいても、公開されている。http://www.wolfowitzresign.com/ である。ロスアンジェルスタイムスも社説で、辞任を勧告したし、ニューヨークタイムスも今週の月曜版では、もはや信頼回復が不能として、辞任を求める意見を掲載している。アメリカの新聞ばかりではなく、中東や、豪州、アフリカ諸国からも怨嗟の声が上がっている。

世界銀行や、IMFの評判は、スティグリッツ教授の批判本に見られるごとく、各国の社会経済を破壊した市場原理主義の肩を持ったとして、批判が見られるが、この総裁のスキャンダルは、状況をさらに悪化させた。

さて、われらの関心は、世銀の最大の供与国のひとつである日本の動向であるが、マスコミは目立った意見も書いていない。財務省は、人員を要所に送り込んでいるはずであるが、辞任の声を上げているのか、あるいは、ブッシュ政権の追従にとどまっているのか興味のあるところだ。ほころびが出た。身内の弁護士を最高裁判事に任命しようとしたり、のネポティズム、お仲間ご都合主義が、市場原理主義やネオコンの本質であることを露呈した事件だ。日本でも、構造改革論とか、民営化とか、根拠のないことで、国富が掠め取られ、教育や医療の根幹が破壊されようとしている。他山の石として観察しながら、Call to End、誤った政策を終わらせなければならない。世銀と言う開発金融の城砦に大穴が開いた。しかも内部にも心ある職員が沈む世界を回復しようとの声が上がっている。

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