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Canadian Uighurs

北京発のAPによれば、Huseyincan Cerilというカナダ国籍のウィグル人が中国の裁判所で無期懲役になった、罪状はテロ活動をして国の分裂に加担したとの罪状であると、新華社通信を引用して報道した。この活動家は、2000年にも中国当局に逮捕されたが、ウズベクに逃れ、その後、トルコを経てカナダに亡命して市民権を得た。2006年にウズベキスタンの妻の親戚を訪問中に逮捕され、中国に移送された。カナダ政府は、自国民保護であるから早期の釈放を要求している。新疆省のウルムチでの裁判にはカナダ政府の外交当局は参加していない。国際法上は、自国の外交官の参加を求めることができる。カナダ政府は、カナダの国籍をもつCeril氏を一貫して支持している。新疆省にはウィグル人が居住しており、東トルキスタンの独立運動がある。ウズベキスタンが、中国にカナダ国籍の運動家を移送したことは、ウズベクに対する北京の影響力が高まっていることの裏づけでもあるが、9.11以降、中国周辺部の独立運動に対する米国の影響力はどんどん低下している。日本では、北京を恐れて報道もされていないが、カナダは中国の亡命政府のダライラマを、カナダの名誉国民に推戴しているから、北京がカナダのそうした動きを蛇蝎のように嫌うことは容易に想像できる。米中の議事経済同盟が成立する中で、隣国のカナダの動きは興味深い。今回の事件は、カナダと中国との外交関係が、更に悪化している証拠である。カナダは、香港などから、多くの中国人を移民として受け入れて、ガバナージェネラル、名誉職ではあるが、カナダ総督の地位に中国系のカナダ人が就任したことも最近あった。日本は、拉致問題のように、自国民すら長い間保護できなかった。その点、カナダは、移民した、あるいは亡命のカナダ人すら断固と保護しようとする立派な国民国家として登場している。この国日本は、哀れなことに、拉致された国民についても最近になってようやく保護権を行使している。世界が縮小する中で、外国で投獄される日本人も少なくないが、ちゃんとして、領事関係に基づく自国民保護の原則が貫徹されているだろうか。外国で、自分の国があてにならなければ、自分の国のためになろうなどとしないだろう。日系アメリカ人の中に、反日的な者が結構見受けられるが、日本が、日本人としてちゃんと面倒を見なかった反動が出ているのだろう。世界中の牢獄に、無実の罪で投獄されている日本人はいないか、もう一度点検してほしいものである。

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