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Friends

Allegiance_4

大変美しい本である。装丁もいい。講談社インターナショナルから、出版されている。後で、ハーパー社からも出たらしい。Friendsと言う題である。著者は、当時のテネシー州の知事をしていた、ラマール・アレグザンダー氏である。ほとんどは、テネシー州と、日本との共通点を探ろうとの美麗な写真が、ロビンフッドと言う、写真家が撮った写真で構成されており、当時の知事が、日米協力をうたった本で、日本からの企業誘致の努力を語る本である。自動車会社やいろいろな日本の企業が進出している話、貿易摩擦の真っ只中で、日本を理解しようと努力しながら、三十の会社が進出して、8000人以上の新規雇用ができた過程を記述する。20年前の本である。その後、同氏は、テネシー大学の学長となり、連邦政府の教育長官をつとめ、上院議員を務める。(現職で、来年には再選を目指すことを今月はじめに発表している)。立派な本である。日米間で貿易摩擦がギクシャクする中で、現職の知事が書いた本としては、興味深いが、さて20年以上の年月が経って、日米構造協議などがあり、日本は、打ちのめされてきている。現在の状況をどう思うだろうか。テネシー州では多くの日本人関係者が今も働いていることと思う。現地の対日感情はどのように変化しているのだろうか。興味深いところである。ナッシュビルは、戦後ベストセラーになった、グエン寺崎(外交官だった、寺崎英成氏の令夫人であり、お嬢さんのマリコさんのことが書いた本は文藝春秋から邦訳されてこれまたベストセラーになった)氏の著書、太平洋にかける橋(原題は、Bridge to the Sun)の故地でもある。最近では、小泉総理が、エルビスプレスリーの歌うまねをした都市でもある。テネシー州民はどう受け止めたのかも興味深いところである。
現地の学校に行った日本人の子供が弁当を食べている写真、その隣には星条旗に忠誠を誓う、アメリカの学校では国旗に敬意を表する行事が必ずあるが,それに参加している写真を載せている。おおらかなアメリカ人の良さであるが、マネー敗戦で、本当に外国に忠誠を誓うようになると問題であり、20年前のおおらかな、関係者の努力によって達成された相互理解が水の泡になっていやしないか心配である。友情は、お互いを知り、理解しようと努力して、分ち合い、お互いを助けて問題解決に当たり、そしてお互いを必要とすることであるが、上下関係になり、支配と支配されるものの間には友情は成立しないからである。
写真が気にかかる。20年が経って、大人になった当時の子供たちが、星条旗に対する忠誠を引き続き要求されるのであればそれは困るとしか、友情を大切にする立場からは、言いようがない。

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