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Principles of Japan Meij

原田泰著「日本国の原則」の本の紹介を続ける。第一章は明治の成功について語る。課官僚的統制が日本の発展をもたらしたことはないと著者は言い切る。「明治の日本は自由主義国家であり、戦後もそうである。戦争遂行の手目に採用された戦時統制経済は、民間の生産消費を混乱させただけでなく、軍事生産ですら、うまく増強できなかった」としんらつである。マルクス主義による労農派も、講座派も、果ては、ノーマンから安部グレンまで、国の関与があって日本は経済発展に成功したと言う見方を神話としている。スローガンを政府が言っていただけで、富岡製糸工場の例を出して、民間払い下げがあっ手から工業化が進展したと言う。江戸時代の特徴を描いて、それが明治の発展につながったとも言う。江戸時代の封建制度の特徴を西欧と比べて、領主の土地との結びつきが弱かったことをあげている。徳川時代に、無能なエリートが生まれて、下々の事情を知らずに税率を低下させてしまったことで、庶民が平和を教授したとの分析も見せる。上杉鷹山公の改革についても、概観する。説教では人間は動かないと言うリアリズムを実践したとする。職業選択の自由と、土地所有権制度、そして開国と貿易の自由化が、明治政府の行ったこととまとめる。鉱山ではなく絹が貿易の対象であったことが幸運であったとする見方は、面白い。養蚕は労働によって始めて可能になるが、石油屋鉱山であれば、永続的な富にはならないから、暴力と結びつく、その地帯を奪えば富を自分のものにできると言う発想がうまれるとしている。資源のない日本は、独立を果たしたアフリカ諸国のように、資源争奪戦争に巻き込まれなかったのは幸運であったとする。

第二章は、戦前、戦中の統制経済の失敗について述べている。(続く)

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