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Collective Security

諸君7月号の軍事評論家小川和久氏の「日本版NSCは半島有事にどこまでたいおうできるか?」は、貴重な論文である。

日本版NSC(国家安全保障会議)を創設するために必要論を訴えている。官僚制度の玄海を克服するために、司令塔としての頭脳システムが必要不可欠だという。

ロシアのエリツィン大統領の争議に各国は、首脳級を送ったが、日本は大使しか出席できなかったが、その理由が振るっていて、航空会社の便がなかったというものであった。自衛隊にも海上保安庁にも小型機でアメリカ東海岸まで長距離を飛べる飛行機があるというのに。愛媛のえひめ丸がハワイで沈んだときにも、アメリカ大使は、赤坂の大使館から飛んで横田基地からジェットの軍用機で関空に行って、関係者を見送った。日本の政府の幹部はできなかった。その昔、ロシアで、工作をした明石大佐の故事等すっかり忘れたような天下泰平のルーズさである。ローマ法王の逝去での弔問外交にも、各国は元首が参加したが、日本からは外務大臣で、ヨーロッパの嘲笑をかった。行かないほうが良かったのかもしれないくらいだった。イラク支援でも、メソポタミア湿原の回復構想があったという。動きが止まってしまったようだ。

官僚の落日を指摘する論文である。出身省庁の縦割りだけを引きずって、受身で対策を考え、国策を作り上げる気概が失われたかのようだ。首相の頭脳が少なければ、それを補うことが必要である。手足としての人材が必要である。しかも、自由な思考ができる必要がある。

人材育成の問題もある。これは中・長期的な話だが、経済が低迷している今こそ、国策で外交専門の大学院大学なりを組成してはどうだろうか。英語もまともに話せない外交官や任地の事情に疎いようなものばかりでは、外交機能が本当に発揮されることにはならない。インテリジェンスもさることながら、国際関係の大局を見る人材の育成を図ることも必要とおもう。

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