構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

« Founder | トップページ | Library »

Fake Privitization 9

産経新聞が、珍しいコラムを掲載した。同新聞は日本経済新聞と競争するような状態で市場原理主義を礼賛している新聞である。(政治欄はどちらかと言うと民族主義的な色彩があるし、出版部門では扶桑社、雑誌正論など保守の論説を掲げる会社であるが、こと、経済問題になれば、市場原理主義べったりの主張で、一貫しないマスコミの典型である。)

学習院大学の中条教授の執筆である。もし亡国の郵政民営化であるならば、即刻、郵政民営化を中止すべきである。

「テレビの書評番組でご一緒した経済アナリスト・森永卓郎さんの推薦で、『実感なき景気回復に潜む金融恐慌の罠』(菊池英博著、ダイヤモンド社)という本を読んだ。ふだん経済書など読まないので、この夏の猛暑に四苦八苦したが、読み終わったときには心が冷えきっていた。一服の清涼剤どころか、日本の未来を絶望させる怪談である。なぜこんな亡国の所業が許されるのか?

 本書の話題は多岐にわたるが、その中心の一つは郵政民営化である。この本を読むまで、私も漠然と郵政民営化を支持していた。国民の血税を使って放漫経営していると思っていた。

 だが、菊池氏によれば、郵政公社はビタ一文税金は使っていない。それなのに民営化を強行すれば、郵政公社の持つ日本国債は手放され、もっと金利の高いアメリカ国債など外債に資金が回る。その結果、日本国債は暴落し、日本の国力が一気に低下する。

 七・八兆もの公的資金を投入しながら、たった一二〇〇億円でアメリカの投資組合に持っていかれた長銀のような悲劇的茶番劇が、国家規模で起こる可能性があるのだ。こんな事態を日本国民は知らされているか?

 日本の国力が地に落ちても涼しい顔でいられるのは、外国資本への投資で生き残る日本の「新富裕層」といわれる金持ちである。百数十万人いるといわれる彼らの定義は、年間収入が一億円以上という。こうしたハッピー・フューが生き残って、日本経済の基盤がぐずぐずになるかもしれない。

 森永さんは、菊池氏の主張はどこも間違っていないと思います、と語った。それならなぜこんな亡国のシナリオが撤回されないのか。誰か答えてくれる人はいないか?(学習院大学教授・中条省平)」

国民の血税を使って放漫経営をしていたと思っていたと言う。大学教授にしてこの程度の認識であった。マスコミ、特にテレビを駆使して、悪者に仕立て上げられた郵政は、小泉・竹中政治の背後にいた真の悪者に私物化されつつある。しかも、それが日本経済の不安定化をもたらすと言うのであれば、郵政民営化は凍結すべきである。決まってしまったことだ、遠い昔のことだと、嘯く政治家がいるが、これからの混乱を考えると、直ちにいこうどうして、亡国の状態を救うことが必要である。時は、九月。10月1日は、郵政民営会社が発足する。少なくとも民営化を中止することが必要である。今年の4月に発足する予定が、コンピュータ設備などの都合で半年遅れにしたのではなかったか。亡国の気配であるのであれば、一年だけでも凍結して、その間に、再度国民的な議論をすればよい。場合によっては、刺客選挙の逆を行って、衆議院解散で、郵政民営化、構造改革路線についての民意を問うことも必要である。もちろん、この時には、テレビなどの、劇場型報道は自粛する必要があるが。(政府広報のスポンサーを断るだけでいいのであるが・そもそも政府が意見広報をするほうがおかしいのであるが。)

|

« Founder | トップページ | Library »

コメント

ほんとにわたしもそう思います!かつて自民党内部の亀井さんたちがどんな思いで小泉さんの圧力に屈せず反対したか。英のブレア首相は世界で日本だけが逆行していると指摘しています。それにサービスがよくなるどころか、税がかかってむちゃくちゃ値上がりする。そしてさらに地方きりすてで格差がひろがる。ありえないです。安倍さんはアホーです!

投稿: 愛 | 2007年9月 1日 12時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209267/16302877

この記事へのトラックバック一覧です: Fake Privitization 9:

« Founder | トップページ | Library »