Fake Privitization 14
朝日新聞記者の有田哲文氏と畑中徹氏による、ゆうちょ銀行と言う単行本が問うよう経済新報社から出版された。民営郵政の罪と罰と言う副題がついている。
熱狂から2年半、こんなはずではなかったと言うのが本の宣伝文句である。
Orwellの動物農場の再来ではないか、そんなことがあってはいけないと本の端書で述べる。動物農場は、「イギリスのある農場で、農場主の人間を追い出して動物解放がなされたと思ったのもつかの間、豚が新たな支配階級に収まってしまう物語だ。ロシア革命への痛烈な風刺である。」
こんなはずではなかったとの事例が書かれている。一読を勧める。
一方で、新任の総務大臣は、10月一日を民営化実行の日として最終的なゴーサインを出した。短命安倍内閣の閣僚として拙速ではなかったのか。おそくはない、次の内閣で、もういちど、民営化スタートの可否についても考えてほしい。日本経済の混乱を回避すべきである。
自らの責任を民間にテントツした財務官僚が、利益相反で官僚支配する郵政会社である。民間の混乱要素になった。あめりかの影と言う第八章も読ませる。アメリカの保険会社が郵政民営化の関与したことをウラズケテいる。
ニュージーランドの失敗についても触れている。生田総裁、西川総裁と、めまぐるしく変わったことについても司令官後退と言う第一章で取り上げる。なかなかの取材力だ。
官から民へなどと言うスローガンはどこに行ったのだろうか。サービスダウンはしないと言うのは空念仏か。ドイツポストと言う幻想と言う章立ても面白い。空の城の話であることがよく分かる。
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