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Protest 2

パガンを訪れたのは乾季の終わりだった。小高い岩山の麓の集落にたどり着くまでには、橋のない川をいくつか横切った。幹線道路でそんなぐあいであるから、横道に入ると、牛車の世界で、井戸水を運ぶ車となっていた。電気はない。

アジア有数の淡水の川が国を貫流していて、その川岸から100キロを入らないところに、水がないというのは、まったくインフラ整備、潅漑整備が行われていないと言うことである。水さえあれば肥沃な土地に転化できる。

地政学的な要素もあり、ミャンマーは、北京中国の強い影響下にある。傀儡政権といっても言い過ぎではないかもしれない。イラワジ川の川船のエンジンはもう中国製になっていたし、北方からの道路が、どんどん作られているし、めちゃくちゃにつくるから、土地を勝手に取り上げられる農民の怨嗟の声も上がっていた。

空港は、ちょうどバンコク空港がが新装開店したから、いっそうみすぼらしい感じになった。日本の中古のバスが、連絡バスとなっていたが、ドアは閉まらなかった。

もちろん、天然資源の豊富な国。イラワジ川の右岸には、イスラムの世界がとうとうと押し寄せているし、マンダレーあたりは、もう華僑の支配するところになっている。

George Orwell のビルマの日々の世界が、続いているようだ。イギリスの代わりを北京がしているだけかもしれない。収奪である。

アウンサンスーチーは、英雄アウンサンの娘である。京都大学を出ている。夫君がイギリス人であったから、排外のビルマ人からは評判が悪いが、独立の英雄の娘であることだけは事実である。

横並びでの、対応などみっともない。横並びで他の国の動きを見てというそぶりを、BBCは見逃さなかった。すぐ、からかった。旧宗主国をむしろからかう動きをするのが、大東亜共栄圏でビルマの奥まで派兵した歴史を持つ、日本の見識だろうと思う。白骨街道で、兵隊さんの皆さん、波濤を越えて、よく、こんなところまでこられましたね、と言う無念を感じるのが、ビルマ旅行の常である。 日本はビルマのことを忘れたかのようである。他のアジアの諸国は、日本政府のきっぱりとした主張を期待しているのである。北京に直言できるのは、いつも直言の対象となっている日本だけではないのか。

日本人記者が殺された。その他にも拘束された関係者があるかもしれない。ビルマ政府とその背後にいる北京に対して、抗議する。事実関係を究明して、人権と報道の自由を尊重せよと。天安門の時のような強行策を採っているようであるが、いつものビルマのやり方とは異なっている。却って墓穴を掘っているのかもしれないが。北京も間違えると、周辺東南アジア諸国が動けば、北京オリンピック開催などにも影響する。

外国特派員協会の声明は、転載した。ご参考まで。

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