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週刊文春10月4日号は、スクープ記事として、「岸信介はアメリカのエージェントだった!」という記事を掲載している。今年6月に出版されたLegacy of Ashes 灰の遺産、のなかに、日本の外交政策をアメリカの希望に沿うように変えることと引き換えに、米国からの秘密裏の政治的支援、諜報機関からの巨額のカネだと断定する本を基にして、ハワイにご存命の、関係者を取材している。著者は、現役のニューヨークタイムズ記者である。20年を費やして、取材して書いたとする本で、もちろん対日工作ばかりを書いているのではなく、世界最大の情報機関の歴史を書き上げた本であり、副題にはその機関の歴史とつけてある。東西の冷戦の激化の中で、アメリカは、日本を反共の防波堤とすべく再軍備と自立を促す方針を採り、58年五月の日本での総選挙前に、アイゼンハワー大統領が資金援助をすることを決定したと言う。アメリカは、米国の外交史を公刊しているが、昨年七月に、64年から68年までの文の中で、問題の件の一部を公開したと言う。沖縄の地方選挙に資金を投入したともいわれ、これを提案したのが、ライシャワー大使であったと記述する。ロッキード事件との関係も書かれている。ハワイに移住して住んでいる、岸氏との連絡役であったクライド・マカボイ氏とその家族にも取材している。週刊文春は、「その結果として生じた日米の歪な関係は、現在の自民党政権にまで継承されている。そして、そのことで我が国は、「外交」そのを投げ出さざるを得なかったのであると結論付けている。

残念ながら、邦訳はまだ出版されていないようである。連絡役の名前が公表された事に歴史の意味合いがあるのかもしれない。しかし、それにしても、週刊誌が追跡して、大新聞は書かない。もしかしたら、かけない理由でもあるのかもしれないが。念のためであるが、自民党だけではなく、当時の野党で社会主義シンパの政党は、外国からの支援は同だったのかと言う疑問をあわせて持つことが公平ではある。

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