構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Fake Privitization 22

 朝日新聞の10月2日の社説である。とぼけた内容である。普通の会社とは、何か小沢一郎氏が昔書いた「普通の国」見たようなタイトルをつけてあるが、何のことだろうか。

大本営発表を賛美したように、郵政民営化を大賛成した新聞の社説が今頃になって、普通の会社を目指せとは、とぼけた話である。ピントが、争点をはずす朝日新聞らしいといえばそうであるが、庶民の味方のような振りをしながら、強者の論理をいつも支持するマスコミの悪い典型である。

郵便局がずさんだずさんだと叫んでいるが、民間金融機関の犯罪など調べたこともない様であるし、金融法令違反をした銀行頭取が社長になっていることも、監督する役所の朝刊が社長をする利益相反にあることも知らないようである。駅前の土地ころがしのことも報道しない。肝心の調査報道はしないで、社説を書く部屋から高みの見物をしているような尊大な記事である。法令順守というが、その法令は、銀行や金融機関を想定して作っているから、もともと、適合しないのである。簡便にできていたものを複雑にして、木を見て森をみない、角を矯めて牛を殺す類の話を自慢げに書く。

普通とは何のことだろうか。新聞の体をなしていないのが、朝日の社説ではないのか。

「民営郵政ーー「普通の会社」に早くなれ

国営事業として136年。日本中が騒然となったあの総選挙から2年。民営郵政がきのうスタートした。

 日本郵政公社を衣替えし、政府が全株式をもつ民営化会社「日本郵政」と、郵便・郵便局・銀行・生命保険の4子会社体制へ移る。銀行と生保は17年までに全株を売却し、完全民営になる予定だ。

 政府部門が肥大化した日本の金融システムを「官から民へ」切り替える大手術が、これから本格化する。

 この際、民営郵政に注文したい。大きさと中身の両方の面で、早く「普通の会社」に生まれ変わり、日本の経済社会を活性化する存在になってほしい。

 「大きさ」について、銀行と生保が巨大すぎて公正な競争がゆがめられる恐れを、私たちは指摘してきた。その資産は計300兆円。完全民営化までの10年間で徐々に縮小するとはいえ、日本郵政の想定ペースは遅すぎる。縮小ピッチを上げるよう、改めて求めたい。

 郵政事業の周りには、官業の贅肉(ぜいにく)ともいえるファミリー法人・企業が数多く残る。郵政本体との取引には不透明な部分が少なくない。これにも大ナタを振るって、スリム化を断行すべきだ。

 会社の「中身」についても課題が山積している。何よりも法令順守の徹底が待ったなしだ。

 郵便局の現場で着服・横領などの事件が後を絶たない。簡易保険では、契約の対象者との面接義務を果たさないといった違法営業が横行している。総務省が簡保のサービス水準に過去最悪の「D」評価をつけたほどだ。保存すべき文書の不正廃棄も露見した。

 これでは会社の体をなしていない。

 業界内の競争も、法令を守りながら公正に行わなければならない。とくに、金融商品を売る時にリスクをきちんと説明できるかどうかは試金石になる。民営化で預金や保険への「政府保証」がなくなるうえ、投資信託などのリスク商品を広く扱うようになるからだ。

 郵便局の客は政府保証の郵便貯金になじんできた。元本割れリスクのある商品などとは無縁だった人たちが多く、一層ていねいに説明する必要がある。トラブルになれば顧客を裏切るだけではない。「郵便局は安心」というイメージに傷がつき、経営も深刻な打撃を受ける。

 民営郵政が新規業務を行うときは、政府の郵政民営化委員会が審査する。判断基準は、法令どおりに業務を行えるか、公正に競争できるか、という点にある。法令をきちんと守れないと新規業務に手が出せず、収益も改善しない悪循環に陥ることを自覚すべきだ。

 民営郵政が金融業界や物流業界と公正な競争を全国津々浦々で展開できれば、民間も大いに刺激を受ける。そんな好循環をつくることが民営化の眼目だ。

 ずさんな内部管理から決別し、早く「普通の会社」になる。そうした改革への覚悟を新たにしてほしい。 」

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