構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

« Darkness 2 | トップページ | Testimony »

Salary

国税庁の民間給与実態調査が、発表されている。

http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2006/menu/pdf/1.pdf

昨年の年収が200万円を下回った人は去年より42万人増えて一千万人を超えた。この4年間で、給与が200万円を下回った人が2割も増えたことになる。年収一千万円を超える層は、9.5万人増えて、224万人となっている。これは、3%の増加であり、また、年収二千万人を超える層は、22万人にしか過ぎないが、三割の増加である。格差が拡大している。給与総額も、だんだんと縮小している。大企業の給与と、中小の企業との格差も大きいが、産業別の格差も大きい。金融関係の企業の給与は高いが、農業関係の給与は低い。また、男女間の格差も大きい。国内景気がよくなったという、大本営発表などがまかり通っているが、内需の柱である個人消費が伸びないのも、こうした、給与の縮小と格差の拡大が原因ではないだろうか。800万円を境に、800万円以下の給与所得に対する課税額と、それ以上の所得者に対する課税額とが、ほぼ同じであるというのも気になる。所得の額に対する累進的な課税を、もう少し、微調整すべきではないだろうか。つまり、高額所得者に有利な所得税制ではないかという危惧が、ある。労働分配率もどんどん落ちている。高額所得者などは、名前を公表していたが、最近ではそれもやめてしまった。銀行の経営者などは、いくらの退職金を採り、給与がどのくらいかをちゃんと公表してもいいのではないだろうか。もちろん、課税した額なども公表すれば、冷静な国民的な議論がしやすくなるのではないだろうか。一部の者が富めば、痛みのある改革であっても、いつかは、所得の適正な配分が起こるという、市場原理主義者の主張は一切起きていない。労働組合も、例えば連合などは、もうすこし、全体を見て、給与の適正な配分、税制について主張すべきではないだろうか。小泉・竹中政治のもたらした惨状は、給与所得者の実態調査からも明らかである。ワーキングプア、ネットカフェ難民、フリーター、派遣労働者、非正規雇用、請負労働などの、悲しいはやり言葉が次々と生まれたが、社会の不正義を象徴するものであり、政治化解決すべき大きな課題である。社会経済格差の拡大は明らかに、この国日本の活力を失わせている。それに、地域格差が加わり、日本を弱体化させる陰謀が働いているのかと疑わせるものがある。郵政民営化など、あるいは、公共事業の意図的な削減など、成長を抑制し、市に至る病のデフレ政策を強行する政治に終止符を打つ必要がある。民間給与実態調査は、優れた統計であり、尚詳細な分析をする必要がある。

|

« Darkness 2 | トップページ | Testimony »

コメント

これが、上げ潮路線の正体だったんでしょうね。私は多方面で申し上げておりますが、こうなってしまったら、是正は難しいので、社会保険制度を抜本的に見直さないとならない時期にきているのかと思います。
自民党は全くやる気がなくて困ったものですが・・・

投稿: 買国奴 | 2007年10月23日 17時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209267/16831286

この記事へのトラックバック一覧です: Salary:

» 日本の不景気&財政赤字脱出法。&好感持てるニュース番組。 [ふしぶじゑ日記 ]
 今日の衆院委員会での亀井久興氏(国民新党)のご発言。いや、普段自分が思ってたことそのまんま、って感じで。特に後半部分(こちらで観れます)。  また、郵政民営化についての問題点を的確かつ簡潔に指摘されてました。全くおっしゃるとおりと頷きながら聞かせていただきました。  しかしこういう良識的な議員の方が「守旧派」「抵抗勢力」というレッテル貼られて攻撃の対象になってたわけですから、小泉・竹中と経済財政諮問会議による“改革”がいかに酷かったかですがな(“カイカク”というお題目さえ唱えてさえいれば正... [続きを読む]

受信: 2007年10月21日 22時45分

» ハワイに行かなくなった日本人 [渡久地明の時事解説]
 「ハワイに行けなくなった日本人」と書いたが、「行かなくなった」だけではないかという指摘があった。  ハワイの商品価格が上がったとしても、行けなくなるほどの価格ではないし、国民所得が伸びていないにしても、それくらいの余裕はあるだろうというものだ。  しか... [続きを読む]

受信: 2007年10月24日 12時29分

« Darkness 2 | トップページ | Testimony »