構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Fake Privitizaton 40

三連休でとある地方の町をぶらぶらしていた。人通りの少ない、シャッター通りとまでは寂れてはいないが、むかしの銀座通りの三叉路の近くに郵便局がある。その近くの歩道に乗り上げて軽自動車を止めて、中で、青年が弁当を食べている。コンビニ弁当だ。軽自動車には郵便局のマークの〒の字がくっついている。時給はいくらかと聞くと、一個120円だという。孫請けだともいう。朝七時半ころから働いて、12時間は働くという。しかし、一個配達すればのお給料だから、小包が一日10個しかないときもあるから、わずかに1200円にしかならないこともあるという。不在の家庭があってもう一度配達するのは、カウントされず、一個の手当てしかもらえないという。孫請けで、もともとの請負の人は160円貰っているらしいという。車とガソリン代を、その元請けの人が支払っているから、、40円では儲からないだろうという。青年は、月に17000円の部屋に間借りをしているという。地方都市であるから、月4万円くらいでまともなアパートは借りれるというが。そんな、お金の支払いは、労働基準局あたりに文句を言ったらどうだというと、町中で仕事がないので、何もしないよりはまだましかもしれないと。元請の人も儲かっていない中でのことだから、そんなことはしないという。最近は、建設工事現場でも、孫請けがちゃんと保険に入っているかどうかを表示させているのに、民営化後の郵便局は請負、孫請け、何でも有りのやり放題のようだ。市場原理主義の本質的な誤りである。その青年の手は、あかぎれで、どす黒く汚れ、ひびが入り、所々から血がにじみ出ている。まだ、冷え込みはないから、それでもうシモヤケのような手になっている。郵政民営化とは低賃金労働を偽装するような話であるのか。郵便小包配達員の請負、孫請けの話もマスコミが書いたのを見たことがない。労働価格のダンピングは規制が必要である。実質的に最低賃金を下回るような、対価の支払いの仕組みが野放しにされてはならない。つい数ヶ月前までは郵政公社で、コンプライアンスを叫んでいたところが、民営化と同時に、まだ数ヶ月もたたないうちに野放図になったのか。労働組合も、組合員じゃないからとみずごしていはしないか。街角で見かけて、声をかけて、聞いた話である。青年はポツリと、年末始には、手取りが増えるといいと言ったが、実際には、百貨店などで、競争相手の企業に移っている話を聞くくらいだから、その期待がかなうだろうか。以上は、のどかな日和の三連休の日曜日に、しかし荒涼とした亡国の民営化の話の聞き書きである。

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