Inconvenient Government
小説会計監査を紹介する。日本の米営化を狙う超大国の思惑に追従して次々と発生する事件について、その渦中で働いた公認会計士による、小説風のノンフィクションに近い告発の書である。著者の細野康弘氏は、中央青山監査法人の理事、評議会の議長などを歴任した人物である。
郵政民営化についても一章を割いている。といっても全体は4章しかないから、4分の一は郵政民営化についての公認会計士から見た、改悪についての描写である。
鐘紡や、ダイエー、日興証券などの関係者にとっても読みがいのある本となろう。帯には、巨大監査法人はなぜ崩壊したのか、当局のあまりにも恣意的な検査・指導。リーク情報に踊らされ、世論をあおったマスコミ、背後にうごめく超大国の思惑とある。
東洋経済新報社、1600円+税の本である。既に、一月初めには2刷となる。ちなみに、小泉首相は小沼、竹中金融担当相は、松下と言う名前になっている。
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