Structural Decay
尊敬する先輩の時事解説が毎朝送られてくる。立派な見識の、味のあるプロの政治解説が多い。
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しかし、28日の朝の解説は、テレビ番組の痴呆化についてであった。恐るべきことである。そうした番組は廃止すべきである。みのもんたという司会者を含めて出演者も、同罪である。パキスタンの混乱の中で、その司会者の間違いは不謹慎な話でもある。誰がために鐘は鳴るの鳴るは、英文では、Tollであるから、弔いの鐘には違いないが、滅び行く日本の弔いの鐘の話をしたのかもしれない。それにしても、何百万人が見ているテレビ番組で、訂正もないというのは、怖ろしい話である。
「◎今年の笑い納め
朝ズバッ!のコメンテーター元知事も、論説委員も、口から生まれたに違いない女性達も感心して聞いていた。ブット元首相暗殺を取り上げたみのもんたが、パキスタンの地図を示しながら「この山岳地帯は忘れもしない学生時代読んだヘミングウエーの誰がために鐘が鳴るの舞台でした。」と懐かしそうに「誰がために鐘がなるを」2度も繰り返した。この場面で、みのもんたの発言にクレームをつけるのは、八百屋で魚をくれというようなもの。まさにご愛敬だが、問題はコメンテーター。誰か訂正発言か、やんわりと言い直させるかと見ていたが、だれも感心して聞いていた。元知事などは「ふんふん」とうなずいていた。ノーベル賞作家の名作の舞台、それもテーマがスペイン内戦で、パキスタンのパの字も関係ない。マドリッドから60キロほど北方に位置するグアダラーマ山脈が舞台だ。そこにどうしてパキスタンが出てきて、出演者みんなが納得するのか。この番組の名場面は多いが今朝はとびっきりの名場面でした。 」
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