構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Fake Privitization

高速道路の民営化も、改革と称して行われたが、それが虚構であったことが明らかになってきている。無駄な道路を作らないはずであった、小泉・竹中構造改革で、9342キロの高速道路の建設が全面着工され、第二東名高速道路も工事が進められている。

実は、そうしたさんさんたる結果になることは、上下分離方式による民営化が合意された時点で、予想されたはずである。道路の保有と管理の主体とを分けるというのが上下分離方式であったから、道路の運営化者が民営化されても、会社は建設工事には一切責任を持たないことになっており、採算を無視した道路作りはどんどん続けられることが予想された。高速道路の運営会社は借金の返済責任もなく、普通の民間会社では認められないような利潤追求の目的もない。民営化と称する、国有化で、しかなかった。もっと簡単に言えば、税金でどんどん高速道路を造らせて、民間人と称する株主が出てきて、民営化された会社を使ってどんどんと、店子になってでも儲かる仕掛け作りになってしまった。いつかただになるはずの高速道路が、民営化されたために、未来永劫何時までも、有料の道路になってしまったのである。高速道路は、諸外国を含めて、少なくとも先進国では無料の道路である。だから、英語では、フリーウェイという。さらには、コンビニの逆で、店子が儲かるようになっていて、高速道路本体はそれほど儲からないことになって、株式の上場などとてもできない話ではないだろうか。高速道路の民営化が、改革が成功したなどと述べているが、複数の委員が辞表を出した挙句に、民営化推進委員会はそもそも空虚なお題目の議論を続けていただけに過ぎないのではないのか。高速道路を全面的に作ることが必要ではないといっているわけではない。必要な道路は作るべきである。国民的な議論もなく、道路特定財源が余っているから何でもかんでも道路を作ることはよくない。

民営化でコストが下がったとか、料金が下がったというが、それは、公団のときでもできた話である。民営とは関係のないことが成果として宣伝されてしまった。虚構である。実際は何の成果もなかったどころか、前よりも悪くなってしまっているのである。

エネルギーの危機と高騰があり、自動車よりも鉄道や公共交通機関を整備することのほうが国益にかなう時代で、しかも、その技術や運用は世界的な水準にあるのに、自動車業界の利益を促進するために、膨大な高速道路網の建設など誰も欲していない。それよりも、リニアモーターの高速鉄道や、すっかり、自動車社会化してしまった地方に、地方に見合った公共交通体系を整備するほうが大事ではなかろうか。東名第二高速よりも鉄道建設のほうが国益になるのではないかとか、議論をすることが必要である。あるいは環状線の建設のほうが優先されるべき話ではないかとか。

道路公団の分割も無意味である。借金は日本高速道路保有・債務返済機構なる独立行政法人でいっかtして管理されるから、全国のプール制は変わっていないのである。

虚構である。その点は郵政民営化も、地方分権と称する三位一体改革も同じである。言葉が過ぎる可能性があるが、郵政民営化よりもたちが悪い。国民の利益などには一切ならない。一部の官僚が一部の政治家と結託してどんどん無駄な道路を作りながら、民営化した道路運営会社で、一部の事業者のために利益を私物化する構造である。民営化は一部の投資家や、官僚が既得権をむしる話ではないはずである。運営会社を国有化して、料金をいずれは無料化すべく経営努力をさせる話であったのだ。ドイツやスペインやヨーロッパの高速道路のように、コンクリートの塊ではなく、両脇に森を造成して、地球環境に貢献するような交通体系にすべき話であったのであるが、市場原理主義者の陰謀で、すっかり虚構の説明があり、それに、実態を調査しようともしない劣悪な一部のマスコミがあり、税のかこいこみと、将来へのつけの積み増しがどんどん行われる制度にしてしまった。ばかげた話である。それがようやく理解が広まってきた。

本当は、道路公団の民営化に反対して詰め腹を切らされた、当時の総裁などは、現代の西郷隆盛であったのだ。国力が低下することに反対するものが追放され、一部利権で甘い汁を吸おうとする官僚や、民間人と称する経済界の意見が優先され、それに評論家と称する奇怪な者が跋扈したが、ようやく道路の構造改革が、単純な改悪であったことが明るみに出つつある。

高速道路を無料化せよ。そうすれば、地方は助かる。民営化で高給を保証された民営会社の社長など一切要らない。未来永劫の有料道路など、必要ないのだ。

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