Hic Rhodos, hic salta
日本は平和な国である。しかも、一般的には豊かな国である。しかし、日本を愛せないどころか、悪口を言って回るか、外国崇拝で物まねをする日本人もいるのは、全く残念なことである。外国のほうがユートピアだと考える連中のことである。『欧米どころか、スターリンのソ連に始まり毛沢東の中国、さらにはつい先ごろまでの北朝鮮や社会主義国家までを実情をよく知りもしないで理想社会だと手放しで褒め称えた無責任な日本の多くの知識人たちは、まさに外国こそユートピアだと信じる典型的な、』ユートピア(この世のどこにも存在しないところという意味のギリシア語)を信じるものたちであった。かぎ括弧の中は、鈴木孝夫、私はこう考えるのだが、人文書館、2007年、からの引用。構造改革路線もそうした外国崇拝の誤謬であって、日本に惨害をもたらしつつある。
鈴木孝夫氏は、高名な言語社会学者であるが、上記の著書の中に、日本人の矜持ということという章があり、日本の誇るべき点として、いくつかをまとめている。
その第一が、日本はその長い歴史を通して、外国と戦争した期間が世界で最も少ない国である。
第二が、国のあり方が千数百年も不変である。
第三が、日本は奴隷制という人間を家畜として売買し酷使する社会制度を、ただの一度も持ったことのない珍しい国である。
第四を、日本は世界で最も詩人の多い国である。
第五を、日本は驚くほど宗教について寛容であり、これは今後の世界のモデルとなりうる。
としている。地政学的な理由で、外敵による攻撃や侵略をほとんど受けたことがないという隔離状態の中で、世界で一般的な、民族間の激しい恐怖感や嫌悪感の程度は極めて軽微である。上記の五点についてはいろいろな解説が加えられている。
最近、ある経済閣僚が日本の経済は三流だと公の場所で発言したが、それは、改善するという目的であろうが、対外的にそうしたことを発言するのは、極めて危険なことである。政治家は、経済困難に直面した国民を叱咤激励、鼓舞すべきものであって、ケチをつけたり、無用な危機をあおることは慎まなければならない。市場原理主義者の亜流であって、アメリカの新自由主義が優れており日本の構造改革は道半ばなどと根拠のないことを現在も主張している御仁であるから、きっと前述のように外国の実情を知らないで崇拝するユートピアの信奉者であろう。この国の伝統や文化に根ざした政策を取らないから、三流になってしまったのである。あるいは、そうした経済閣僚自体が三流の経済学者であるからそうなっているのかもしれないが、いずれにしても、日本の悪口を外国に聞こえるように言い立てることだけはまずいことである。正月に外国に出国して、住民税を払わない話があったが、そんなに外国が一流であれば、その国に移住すればいいのである。国籍離脱の自由も日本には認められているのだから。しかし、市場原理主義や新自由主義の政治経済政策は、米国の一部の覇権主義の考えであって、採用すべきものではなかったが、民営化、規制緩和、云々と米国流の政策を唯々諾々として受け入れて日本を混乱させている。国民皆保険制度なども、なぜ日本が進んでいるかは、先述の第三の特徴、人間を家畜にしたことがない国であるからというのも、きっとその背景にある。歌を詠む伝統も、市場原理主義者は無駄なことと考えているようだが、そうした日本の文化と伝統は意外と強靭である。食文化も、あまり自慢話をする国民ではないからいわないが、実は世界の一流である。
平和で豊かな国が狙われるのは、また世界がジャングルの状態であれば、ありうることである。自分たちの国を誇りに思い、いい点を伸張させ、欠点を補うように努力することが大切である。他国にいくらおべっかを使っても対等にも処遇はしない。日本は断じて属国や衛星国になるべきではない。中華帝国の周辺にあっても、華夷秩序に屈したことはないし、のみこまれたことはない。第六の特徴は、アジアではタイ国とならんで植民地になったことがないことであるといって差し支えない。
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コメント
Orwell さん、こんばんは。
城内実さんを支援するリンクへのご参加ありがとうございます。
「命を張って政治活動をする男」城内実さんを、ともに応援しましょう!
ところで、よくよく見たら弊ブログをリンクしていただいていますね。
ありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただきました。
http://kihachin.net/klog/kloglink.html
今後ともよろしくお願いします!
投稿 喜八 | 2008年2月13日 20時17分