構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Receding Japan

一目瞭然である。日本のひとり当たりの国民総生産は、この10年間で大幅に順位を下げた。バブル後の急激な信用収縮は鬼のような日銀の施策であったし、鉱工業生産の図表をみれば、逆噴射の財政政策の数々である。その間、短期間ながら持ち直したのは、「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」との小渕総理が、世界一の借金王と揶揄されながら、江沢民の不敬を軽くいなしながら、日本の再生を目指したその努力は、数字で証明されている。しかし、その後の小泉・竹中政治は、日本を完全に凋落させた。
急激に順位を伸ばしたノルウェーあたりも、バブルがなかったわけではない。総じてヨーロッパでは、早期にバブルを克服して、安定的な成長路線をとった。死に至る病のデフレ政策を後生大事に維持したり、不良債権処理として、銀行つぶしに狂奔した。今にして思えば、日本の富を日本の国内の成長のためではなく、外国金融資本を経由して、外国の市場化のために使われたのだ。村上ファンドに参加する日銀総裁がおれば何の不思議もないが、何のことはない、サブリンファンドとかで、シンガポールが泰の電話会社を買い、北京政府のの代理人が、簡易保険保養センターを物色するのと同じように、郵政資金を中小企業や農業振興などのために活用すればよかったものを、民営化と称して巨額の国民資産を、海外に流出させる儲け話に乗っただけの話ではないのか。規制緩和も何も活性化したわけではない。タクシーが過当競争になっていつの間にか値上げをするだけのことだ。営々として創り上げてきた国民皆保険制度などを破壊して一部の連中が、あるいは、外国保険会社が巨万の利益を上げることを官民挙げて黙認しただけのことではないのか。ドイツは、フランスは、、さっさか市場原理主義を脱却して、水道を民営化しようとしたヴィヴェンディや、亜流のフランクフルトの銀行頭取などを失脚させている。ヨーロッパの病人といわれたイタリアですら政権を交代させ、順位こそ後退しているが、ひとり当たりのGNPは増加させている。スペインは、マドッリド市街を改装することに成功している。日本では、グローバル化の掛け声ばかりで、おこぼれにも頂戴していない。この図表は、渡久地明氏が作成したものであるが、ちなみに、観光経済の分析に詳しい同氏によれば、沖縄にノルウェーからの観光団が訪れるようになったとのことである。しかも、日本の高度成長期の農協の海外旅行のように旗を持って隊列行進する格安団体の観光客ではなく、単価が150万円を超える豪華版だった由である。日本の凋落を経済政策の常道に戻して、くい止めなければならない。あらゆる民営化、規制緩和策を見直さなければなるまい。

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