構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Samuelson 2

前掲のサムエルソン博士が静岡新聞が掲載した論説を読みながら、クーリッジ大統領のことを思い出した。その昔、バーモント州を旅行していたときに、クーリッジ大統領の生誕の地を訪れたことがあったからである。クーリッジ大統領は今で言う市場原理主義者で、税金は安く戸の主張で、ミッシッピ川の大洪水に対しても、洪水対策の連邦支出をしないとか、あるいは農産物に対する補助金の支払いをやめるようにしたとかの、いわゆる小さな政府の強硬な主張を行った人物だからである。当時ようやく普及しつつあったラジオを駆使して、ご当人は至って静かな温厚な人物であったにも関わらず、(演説でも、アメリカ人には珍しいことであるが、競争相手の悪口を言わなかったことでも有名である)急速に知名度を高めた。小泉政治と似ているからである。緊縮財政をやって、1920年代のアメリカの繁栄を、結果的には急激に収縮させた。直後の大統領のフーバーになってから、大恐慌が起きる。それを回復したのは、ルーズベルト大統領である。ケインズ政策が適用され、テネシー峡谷の開発など、大規模な、赤字財政を表面に出して、国力の回復が行われた。もうひとつ考えることは、そうした誤った大統領の政策が、恐慌を引き起こし、それが、世界戦争の引き金になっていったということである。小泉・竹中政治がおわっても、経済政策は、安倍内閣になってもなんら変更がないまま、チルドレンが居座っている。福田内閣になっても、もう一代置いたのであるが、ルーズベルトの、大恐慌対策としての、ニューディール政策が発動されるような気配はない。閣内には、小泉・竹中政治の誤った構造改革論を墨守しようと言うものすらある。混乱している。

ちなみに、そのクーリッジ大統領の生誕地は、夏場には観光地となる風向が明媚の地であった。チーズを作る作業場があり、出来立てのチーズや、上澄みのものだけで作った、名前は忘れたが、てんぷらの書き上げのような形のチーズがおいしかったことを思い出す。しかし、経済対策を、小さな連邦政府論者で経済政策を誤った大統領として、敬虔なもの静かな人物であっても、マイナス点で歴史に残ってしまったものと考えられる。

あわせて、スタインベックの小説、怒りの葡萄などを再読したい気持ちになっている。

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 道路公団、郵政の民営化など、小泉改革があり、NHK、年金をはじめ種々の不祥事も生じた。いちど立ち止まって、一体全体、それが何だったのか考え直す必要があるのではないか。  ドックイヤーなどと物知り顔で言いつのり、グローバル化した欧米の新たな動きが速いので、「小さな政府」をなおも目指し、構造改革の動きを更に推し進めようという意見が依然、幅をきかせている。確かに国、地方を含め日本が負っている借金は半端な金額ではない。まずは増税よりはムダな歳出の削減、官僚の天下り先の収益を無視した特殊法人を整...... [続きを読む]

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