Zumwinkel Scandal
脱税容疑で逮捕され、失脚したドイツポスト総裁が、来日して総理官邸で基調講演したのは、三年前の1月17日である。小泉・竹中政権と、郵政民営化問題をめぐって対決機運にあった。官邸での会合は、横文字を使って官邸コンファランスと呼ばれ、約40人が終結して開かれ、郵政民営化をアピールしたのである。
さてさてここまで書くと、一月の寒い時期に総理官邸で大きな会議が開かれたということだけの記述になるのであるが、実は、{当日は阪神大震災から丸10年の日。現地の追悼式典には天皇、皇后両陛下がご臨席されるとあって、当然、首相の出席が検討されましたが、首相は同会議を優先し「与野党すべての政党が反対する郵政民営化は奇跡の実現だ。奇跡に挑むのが小泉改革」と挨拶、ここでも民営化実現に強い自信を示しました。会議には民営化の先輩であるドイツポストのクラウム・ツムウィンケル会長や奥田碩日本経団連会長、北城恪太郎経済同友会代表幹事、生田正治日本郵政公社総裁らが顔を揃え、「民営化が効率的で繁栄をもたらす」(ドイツポスト会長)などと支援しました。}(以上{}カッコ内は引用、まま)という会議であった。
ツムヴィンケルの脱税は、90年代の初めから行われていたのではないかというドイツの報道振りであるが、外国の市場原理主義者をわざわざ呼んで、しかも、総理官邸という日本の権力の集中する館で前代未聞の会合を開き、民営化が効率的で脱税をもたらすとでも言わんばかりのとつ国の有力者に迎合するというものであった。しかも、阪神の大震災の10年の祭りの日の朝に、そうした日程を持ち込み、鎮魂の慰問をせず、ツムヴィンケルなどが参加する官邸コンファランスを、時の内閣総理大臣が優先させたという事実も記憶にとどめておきたい。市場原理主義が、文化や伝統を全く否定して、鎮魂の儀式に優先する冷酷な集団であることを改めて考えさせる。日本の総理大臣が、ドイツの脱税男に、霜の朝に明け渡して、しかも、欠礼をして東京にとどまり、講演会に参加したのであるから、よっぽどの大きな力(外国勢力の力を含め)が働いたに違いない。当時の関連情報をさらに分析する必要がある。
さて、ツムヴィンケルの逮捕で、世界の市場原理主義による民営化の理論は、崩壊したのではないのか?!そもそも、郵政民営化は日本の国体を否定しようとする論理が背後にあるのではないのか?!
これは、当ブログとしては追記であるが、当時の小泉総理がブッシュ大統領を金閣寺に相伴したことがあるが、阪神大震災の鎮魂の日に東京にとどまったことの論理と何か関連があるかもしれないと想像する。市場原理主義者の破壊の本質を見極めたいところであるので、読者諸賢の想像力と推理力の力も得たいところである。
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