構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Banker 4

日本銀行総裁人事をめぐる議論が続いているが、ともあれ、福井総裁の任期が終わった。あれだけのスキャンダルがありながら、総裁のポストにしがみつき、おそらく高額の退職金が支払われることになる。経済同友会の座長からの就任で、一度は日銀の不祥事で失脚していた人が、小泉・竹中政治で取り入れられて、日銀総裁にしぶとく居座り続けた厚顔の紳士は、日本の不幸であった。経済財政諮問会議にも議員として参加して、日銀の独立性?を装いながら、いろいろな民営化論屋市場原理主義の政策を強行に後押しした。たしか、濡れ手に粟のファンドは、当時の規制緩和の会議の座長のリース会社の関与する投資組合であったが、今、その運用成績はどうなったのであろうか。そのファンドは批判の圧力を受けて売却したという報道であったが、スキャンダルがあったおかげで大損はまぬかれたのかもしれないが。5年間の総裁任期中に、息のかかった人事が、地方の銀行や民営化された郵政等の団体で広がっているので、今後はそうした市場化推進人事の後始末が行われなければならない。日銀の地位を貶め、総裁の椅子を利用して利殖を行うという私物化で、日銀総裁の崇高な任務を結局軽んじて、日銀の独立性を劣化させた総裁が、去った。日銀総裁の人事を政争の具とすべきではないが、総裁自らが、政治の一方に加担して、経済の変化に学ばず、硬直したイデオロギーとしての新自由主義を振りかざしながら、デフレ政策を続けた。国力を縮小させ、資産を海外に流出させ、国民経済を疲労困憊させた総裁が舞台を去った。日銀の政策委員を務めて、厳しく対立した当時の中原委員が主張したように、総裁の罷免権を政府が持つ立法が実現しておれば、かくも長き居座りはありえなかったものと考えられる。

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