構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

« Full Bloom 2 | トップページ | Market Fundamentalism 5 »

Taiwan 2

台湾の総統選挙が終わった。民進党が国民党の候補者に200万票差で敗北した。現政権は民進党の政権であるが、台湾独立派には、一時失望の色が広がっていたが、実は中国が本当に警戒していたのは国民党が政権をとるということではないかといううがった見方もある。台湾の国会に当たる立法院は日本と異なり一院制であり、完全な小選挙区制で、比例代表という制度はない。先日の立法院選挙で、民進党は退敗北を喫していたので、総統選挙で民進党の候補者が勝っていれば完全に、ねじれた政治体制となるはずであったが、言葉を変えれば、国民党の政策を新しい独立派の総統が推進しなければならないことになったのであるが、国民党の馬英九氏が勝利したことで、逆に北京は警戒を強めたのではないかという見方である。それに、台湾政治で影響力を持つ、李登輝元総統を、日本への台湾代表にするのではないかと言う観測が流れているし、李氏自身も就任を承諾したのではないかという情報が駆け巡っている。もちろん、そうであれば、北京の強硬な反発が予想されるから、いつもの事なかれの考えでは日本は、それを認めないとする国内精力もいる可能性があるが、台湾が日本の生命線のひとつであれば、それなりに、日台関係を安定させる方法である。馬総統の就任式は、5月の20日を予定しており、それに先立ってアメリカと日本を訪問する可能性が高いといわれている。就任までは、総統予定者であり、また、選挙戦前にも来日して、特派員協会などで、記者会見なども行っており、問題がない。北京の胡主席の訪日も予定されており、日中関係がどく入り餃子事件で緊迫化する中で、むしろ、台湾との関係強化が期待されるところである。毒入り餃子事件の関連で、北京の指導部内部での権力闘争の可能性も指摘されている。北京の公安当局は、日本で混入したのではないかと、態度を豹変させてその後の捜査が頓挫しているが、香港を含め、ほとんどの中国人も、その農薬が日本ではもう使われておらず、しかし中国国内では広く流通していることからも、日本犯人説を信じる者はいないにもかかわらず、態度を硬化させているのは、権力闘争で、胡主席と反対する勢力の間の確執があり、対日問題を契機にして権力の座からの引きずり降ろしを画策しているというのだ。台湾の総統選の話に戻るが、馬英九氏は、どういうわけか徹底した反日の人であるが、李元総統との関係でその反日のDNAが薄められるかなくなるかのことになることが、北京が最も警戒することなのだという見方もある。

総統就任前に、馬総統予定者が来日することは、当ブログとしてはそうした観点から歓迎する。また、奇策ではあるが、李元総統が台湾の対日責任者として、外交使節同等の地位に着くことを歓迎する。その場合、北京からの強硬な反発が予想されるが、はねのけることが必要であることは言を俟たない。対中国の交渉では、妥協すればどんどん攻めてくるし、反発すれば、猫なで声に変わるというのが今までの習性である。大騒ぎをするがそれに屈したほうが負けである。チベットで見られたような、中国共産党が先祖帰りをしたような軍事的な拡張主義を少しでも抑圧するためには、日本と台湾、そして、アメリカ、場合によってはロシアやインドとの関係改善・強化も必要である。それにしても、日本の国内政治は劣化しており、国会議員が細目にとらわれ、なかなか世界戦略を対極的な観点から主張するものが少ないのは、最近気になるところである。福田政権では難しいのかもしれないが、これも君子は豹変することを期待したい。

|

« Full Bloom 2 | トップページ | Market Fundamentalism 5 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209267/40696456

この記事へのトラックバック一覧です: Taiwan 2:

« Full Bloom 2 | トップページ | Market Fundamentalism 5 »