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Tibet 2

 残念ながら、最近の放送事情に疎いので、よくわからないが、NHKの国際放送は、チベット語で放送を開始しているのだろうか。アメリカの国営の宣伝放送局は、活動をちゃんと開始しているようである。ラジオの前で、立ちすくむように、灯火管制の中で、雑音に紛れながら、諸外国からの短波のラジオ放送に耳を傾けるチベット人の姿を想像する。もちろん、BBCは、インターネットの他にも、チベットや中国向けに、早速放送を網羅的に行っている。たいしたものだ。

 北京でも、天安門事件の前の雪解けのときでも、当時はやったラジカセで、短波の内蔵された日本製の受信機が、大流行となり、とある大学の構内では、教員の社宅から、夜間だけの話であるが、アンテナのワイアーが、窓から放り投げられて、アメリカや日本の放送を聴いている人は結構いた。日本の国際放送は、定評のあるところで、謀略の色眼鏡がかかっていないので、信頼性が非常に高かった。

 今回のチベットの問題は、台湾の総統選とも連動しており、実は日本の21世紀におけるアジアにおける地位とも関わるくらいに、日本にとっては重大な事件である。イギリスも、インドの旧宗主国として、チベット問題に深く関わっているが、もう、大英帝国の力はない。むしろ、日本が、アジアの経済大国、しかも民主主義の国として、影響力を行使する最大の機会である。アジアの諸国民は、固唾を呑んで、チベットの動きに関心を持っている。ウィグル、キルギス、トルクメンから、モンゴル、メコン川沿いの南東アジア各国など、中華帝国の周辺諸国は、北京の暴虐について苦々しく思っているから、そこはやはり、日本の主張はが期待されているところである。胡錦濤の来日中止にするとか、五輪への牽制球について発言するとか、あるいは、毒入り餃子の件で、制裁措置を講ずるとか、行動すべきときである。中国の面子を失わせることなく主張するためには、表に出て騒ぐことが必要である。

本題に戻るが、中国では日本の衛星放送を見ている人口が結構ある。そこに向けて、国際衛星放送といわずとも、国内番組として、できれば、中国語のキャプションをつけて、この数日間の特集番組を放送すれば、沿海部では自動的にビデオで海賊版が作られて、おそらくまわし見されることになる。夜間の大電力放送は、必ず聞かれている。東ヨーロッパの独裁を倒したのは、衛星放送、しかも、ドイツの国内向けのここでは表現をはばかるような深夜の番組であったことも忘れてはならない。日本人にはそうした趣味はないから、正面から、チベットに対する日本の知識をはっきりと打ち出せばそれで十分である。チベット音楽や、チベット仏教の特集番組でもよし、チベットのことを放送することである。さて、さて、福田政権の中で、パブリックディプロマシーについて考えている人がいるのやら、心もとないが。台湾問題と連動するだけには急ぐ必要があるのだが。(もちろん、程度の差はあれ、日本と朝鮮半島、あるいはモンゴルや、ベトナムとの関係とも連動することである。)

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