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Zumwinkel Scandal 7

ドイツポストが買収した、世界的な物流企業DHLの株の約4分の一を日本航空が所有していた。1999年の暮れに、日本航空はDHLの株を手放している。

「 ◎日航、DHL株を売却

 日本航空は14日、所有するベルギーの国際宅配便大手「DHL
インターナショナル」株式の大半を売却したと発表した。有利子負
債削減のための資金とする。
 日航は、同社株の26%に当たる約2万5000株を保有してい
たが、そのうち20%相当の約1万9000株を海外の投資信託会
社2社に売却した。売却金額は明らかにしていない。
 両社はDHLが集めた荷物を日航が空輸するなどの業務関係を維
持するとしており、日航は残りの約6%は保有し続ける。 (了)
[1999-12-14-12:21]」

というニュース記事が残っているので、ドイツポストがどのようにして、DHLの株式をまとめて行ったのかという過程ももう歴史のかなたのことかも知れぬが興味深い。最近空港の飛行機への搭乗口に香港上海銀行の宣伝が大書されているがそれなども関係あるかもしれないし、また最近の空港の外資規制の是非の議論も関連しているところがあることをうかがわせる。国際物流の分野は、世界の市場原理主義がしのぎを削る舞台である。そもそも、ロジスティクスは兵站の補給の仕方のことである。

とまれ、ドイツポストのツムウィンケル氏は、DHLを買収して成功例といわれたが、その背後の関係が日本ともつながるのは、日本航空の株売却であるから、その経緯、売却先などが明らかになれば歴史になる。日本の中の関係者の中には、日本の国際物流が出遅れている、郵政公社がオランダと連携してでも世界的な物流企業を創っていかなければいけないなどと主張する向きがあったが、何のことはない、今にして思えば、DHLというアメリカで創業され太平洋地域で日本からの出資もあって発展していった世界物流企業の株を4分の一持っていたのを、結局はドイツ企業にに手放してしまっただけのことが本質かもしれない。ツムウィンケル氏は、アメリカのモルガンの重役も再任されないことになったが、DHLをどのようにして買収していったのか再検証されていい。4分の一の売却が国益となったのか、10年一昔前の当時の日本航空の経営陣の判断能力を今の時点で確かめてみるのも興味深いことである。

DHLの歴史のウィキペディア。http://en.wikipedia.org/wiki/DHL

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