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食料資源や、原油の価格の高騰が話題になっている。事実、米よこせの暴動を思わせるような騒乱も一部の国では起きている。資源の価格の上昇について、政治経済の視点で、概観してみることもあながち無駄ではない。

世界の商品の市況は、今まで、10年から15年の周期があるといわれている。60年代は低い水準で安定したが、70年代にいたって価格は上昇した。80年代から90年代にかけては価格が急上昇して、80年代からは緩やかに下降していていた。2002年から、上昇の度を強めており、その角度は、70年代の価格上昇を上回るものである。現在の価格上昇も気候変動と同じような周期性のものであるとの指摘もあるが、一方では、資源が枯渇しており、あわせて、中国やインドの台頭による資源需要増が、資源の枯渇をもたらしたとの指摘が有力である。世界人口の半分の工業化によって、資源と食糧の需要が旺盛になるのは、当然予想されることで、事実、中国などは、世界各国で資源を買いあさっているといわれている。食糧などは、毎年、増産が続けられているが、在庫は、供給不安の中で、へっていると推計されている。原油の上昇ばかりではなく、石炭、鉄鉱石などの鉱物資源も2002年ないし03年から急上昇している。これまで、周期的に価格が上がり下がりを続けてきた天然ゴムなども、急上昇している。石炭は、ほぼ二倍、原油は、4倍、鉄鉱石は、1.5倍というところで、なお上昇する予想である。

80年代から90年にかけての先進国の物価が上昇するなかで、上記のような資源の価格はほとんど上昇しなかったので、実質的な価格は半分になっていたわけである。資源があがると、工業国では、製品価格に上乗せして、価格転嫁を行おうとするが、すでに一部の食品などで見られるように、値上げをすることとなるが、簡単に価格に転嫁すれば競争力を失うことにもなる。

見方を変えれば、資源を生産して北側からすれば、これまで、買い叩かれてきたとする見方もできる。むしろ、最近の上昇は、先進国における物価上昇率の延びに追いついてきたことで、これまでの天然資源の価格が不当に安かったとする見方もできる。

中国の鉄鉱石の輸入はすさまじいものがある。いまなお、一人当たりのGDPは、日本の20分の一で低い水準にあるから、更なる経済成長を目指していることは間違いない。自動車の普及率では、100世帯あたり4.3(日本は、116台)台であるから、今後の成長が継続するものと仮定すれば、需要は拡大し続けることになる。石炭でも、これまでは輸出をしてきたが、今年は輸入国になることが予想されている。エネルギー消費の7割が石炭であり、その半分を発電に使っている状況である。発電のために石炭を燃やして、それが、輸入国に回るわけであるから、最近、電気を沢山食うアルミの精錬の事業が中国ではできなくなってしまっている。

石油の値動きも、中国の石油需要は、世界トップであり原油の輸入を拡大させている。国内でも石油は、日本と違って採掘されているが、46%を海外からの輸入に頼っている。中国に輸出相手国のtしての日本の寄与度は、どんどん下がってきている。

原油価格の高騰の背景には、投機マネーの流入もあるといわれている。ロシア等は、いつも間にか資源大国として登場している。特に中東諸国は、これまえ、原油価格が低い水準にあったが、近年では、、むしろ高い原油価格を還元しいるかのようである。中国が公共製品を作り、アメリカが消費して、中東がいわゆるアラブマネーを供給するという向けも見られる。日本からのキャリーと呼ばれる、還流する資金も、こうした資源に対応して、なだれ込んでいる模様である。

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