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South 6

神皇正統記の一節。

但(ただし)、君としては何れの宗をも大概しろしめして捨てられざらん事ぞ国家攘災(じょうさい)の御計なるべき。菩薩大士も司る宗あり。我朝の神明も取分き擁護し給ふ教あり。一宗に志ある人余宗を謗り賤しむ、大いなる誤り也。人の根機品々なれば、教法も無盡也。況や、我信ずる宗をだに明らめずして、未だ知らざる教を謗らん極めたる罪業にや。我はこの宗に記すれども、人は又彼の宗に心ざす。共に随分の益あるべし。是皆今生一世の値遇に非ず。国の主ともなり、輔政の人ともなりなば、諸教を捨てず、機を漏らさずして、得益の廣からん事を思ひ給ふべき也。 且つは仏教に限らず、儒道の二教、乃至諸々の道、賤しき藝までもおこし用ゐるを聖代と云ふべき也。凡そ男夫は稼穡(かしょく)を勤めて己も食し、人に与えて飢ゑざらしめ、女子は紡績を事として自らも衣(き)、人をしてもあたゝかならしむ。賤しきに似たれども、人倫の大本也。

多元的な、かつ寛容な国家観である。

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