Fake Privitization 65
産経新聞が、構造改悪の元凶を作り出した本人である竹中平蔵氏の論説を掲載しているが、郵政民営化について6月17日に論評した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080616/plc0806160326001-n1.htm
全く事実関係に反する記事である。もともと保守的である産経新聞が、こうした擬似左翼の市場原理主義者の論説をけいさいすることが不思議な現象であるが、郵政民営化の過程においても産経新聞の経済面は、異様にバランスを欠いていた。
郵政民営化は、戦後行われた、最悪の政策とも云うべきである。
同様に違和感を持つブログもあった。ご参考まで。http://isukeya.iza.ne.jp/blog/entry/611374
「本日(6/16)の一面から二面に顔写真入りでポリシーウオッチ欄に竹中平蔵(敬称略)を登場させている。表題は「郵政民営化 逆行許すな」である。もちろん産経一面だから産経新聞を購読されている方は、すでに読んでおられるだろうが、私個人的にはこの記事に対し、大変な違和感を感じるのである。
例えば、「民営化がスタートするに当たって、反対派の多くは「システム分割が間に合わない」と主張した」とある。
そもそも一体誰がこんなこと言ってたか。さらに、
「最近公表された平成19年度の決算では。承継計画を上回る当期純利益が計上された」とも言っている。
郵政公社はもともと黒字で、国鉄じゃないんだから、そんなに褒め上げることでもないだろう。
「巨大な郵政に群がって利権を確立していた人たちの存在が、民営化にとって初めて明らかにされたのだ」
こんなこと民営化しなくても調べる気があればいつでも明らかになっている。
「自民党政権への支持率が一気に低下したのは、郵政造反議員の復党の時点だった」
違うだろ。郵政民営化が売国政策だと国民が気が付いた時、小泉・竹中構造改革が全てアメリカの改革要望書に従っているものであると気が付いた時、地方無視の政策を強行しようとした時、中間層が一気に自民党離れを起こしたのである。その結果が参議院選挙だったことは、誰もが認識している。
2ページにわたって書いているのに、郵便貯金、簡易保険のことは一切触れていない。長銀を不良債権処理と称して潰し、公金で立て直した挙句、僅か10億で外資に売却したのはどこのどいつだ!
潰す潰すと世間を脅して、りそな銀行の株価を下げ、急に繰り延べ税金資産の判定基準を変えて公金を注ぎ込んだのはどこのどいつだ!
国民の大事な郵便貯金350兆円が、外資にさらわれるようなお膳立てをしたのはどこのどいつだ。
効率の悪い会社は去れといって、企業に効率を求め、結果、正社員を減らし、派遣社員(臨時雇用)を増やして、格差社会を作ったのはどこのどいつだ!
国の借金が大変だからといって、超緊縮財政を10年以上も続け、デフレスパイラルが起こっているのに、まだ気が付かない財務省や内閣府を洗脳したのは、どこのどいつだ!
数え上げればきりが無いほど、竹中平蔵はこの日本を滅茶苦茶にした似非経済学者である。むかし植草氏と経済政策討論して勝負はついている。しかし敗北を認めず、その後の植草氏の顛末を見れば、公権を乱用したとしか思えない。
産経新聞はこのような人物を何故持ち上げるのか。少なくとも、小泉・竹中構造改革は破綻しているし、ブッシュの日本もてあそび策に乗せられただけである。また、小泉人気を支えたメディアも国民も、この際十分反省しなければならない。」とある。
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