構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Market Fundamentalism 15

 東京霞が関の公務員が, タクシーの運転手から缶ビールやおつまみなどを提供されるサービスがあった、その他、図書券など金品のサービスもあったとして問題になっている。

 多くのマスコミは、社会常識とモラルに立ち返ってよく考えてもらいたいとか、タクシー代が税金であることを忘れてはいけないかとか、説教調である。的外れである。道路運送法に違反するとか、国家公務員倫理法に違反するとかの強硬な意見も見られるところである。居酒屋タクシーなどとも呼んでいる。いよいよ問題点を拡散することになる。

 さて、真実のところはどうだろうか。官房長官が提出した資料によると、財務省や金融庁、農林水産省など計13省庁500人以上の職員がタクシー運転手から金品を受け取っていたとする。財務省の職員数が圧倒的に多かったという。他の役所では、深夜の残業が会ってもタクシー券を使えていないのが、現状ではないのか。予算がそもそもないので、そうした大盤振る舞いがないのではないだろうか。どのマスコミも書かないのは不思議なことであるが、深夜の残業代が、財務省以外の他の役所では支払われているのか。支払っていないのではないのか。財務省や金融庁のみが、残業代を満額支払っているのではないのか。タクシー券もふんだんに使っているのではないのか。マスコミの批判は、木を見て森を見ずの批判になっていないだろうか。むしろ、財務省や金融庁のお手盛りを追及すべきではないのか。

 国会対応が深夜の残業の原因であることは火を見るより明らかである。10年も経たないころにも、霞ヶ関の過酷な深夜残業をなくそうと、国会質問の前日の提出などが鳴り物入りで検討されたが、今、そのとおりおこなわれているのか。おそらく、元の木阿弥に戻っているものと思う。要すれば、政治家に残業の原因はあるのだから、そこを直せとの意見もマスコミは出さないのは不思議である。深夜の残業の超勤分を100%払わせることで、問題は解決するのではないのか。

 そもそも、こうした話が出るのは、世間の関心を本当の問題からそらそうとの話題づくりなのかもしれないし、公務員たたきで、具体的な問題を解決しようとせずに、徐々に統治行為の制度を劣化させようという市場原理主義の陰謀に加担しているだけの話かもしれない。金融庁の役人が、民営化した郵政や道路会社に天下りするという不思議なことなどをなぜ、マスコミはおかしいと書かないのだろうか。あらゆる公社公団、特殊法人などに出向している人事の大蔵省支配を不思議だと思わないのだろうか。タクシーの運転手は、きっと霞ヶ関の役人の仕事の実態を知っているのだろう。よれよれに疲れきった職員にビールのいっぱいをと、サービスの良い個人タクシーが用意したのだろうか。

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