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Fake Privitization 69

こんな記事があったという備忘録のようなものになる。2008年6月2日号のAERA(朝日新聞社の出している週刊誌)に西川善文 収益の鬼が担った日本金融の20年という、5ページの記事がある。山田厚史記者(朝日新聞シニアライター)の記事である。

冒頭は、4が20日の郵政記念日のことである。「今年は、さみしい式典になった。天皇皇后両陛下への拝謁が中止になったのである。」

西川氏が、民営郵政の社長に就任する経緯についても書く。竹中平蔵総務大臣(当時)が、ウシオ電機の牛尾治朗氏に相談したら、真っ先に名が挙がったという。銀行頭取をやめて、「皆さんの前に姿を現すことはもうない。とまで言っていた西川氏が、郵政社長を引け受けた理由を本人に聞いている。「この国で民営化が本格化して20年、郵政はその仕上げです。金融のことを少しはわかって私でお役に立てればと思いました。」肥大化に反対していたが、民営化に反対したことはない。対等の条件で競い合うのは悪いことではない。会社の建て直しは得意だった。などとの発言を引き出している。

 西川氏は、住友銀行では敗戦処理役で、それが権力者との縁を深めたとする。1975年の安宅産業事件で、銀行員が嫌がる仕事をこなす仕事ぶりが、磯田一郎氏の目に留まったという。平和相互銀行の合併についてその延長線上でのイトマン事件についても言及する。「収益のためにはなんでもしろという西川さんの方針がまともな銀行員を隅に追いやり、銀行業界を暴走させた。」「恩人・磯田を切って銀行を守った。」という。2005年の頭取からの引退は、引責辞任の気配さえただよったという。

「「収益のために奇策もいとわず」という目先の利に走る経営が底流でモラルを蝕む。」

消費者金融への進出も西川の決断だった。郵政のトップにという竹中大臣の申し出を断りにくい事情があった、借りがあったと書く。ゴールド万サックスのポールソン会長との、竹中大臣を入れた三者会談があって、資金不足に陥っていた三井住友フィナンシャルグループが救われたからだという。

銀行から腹心を4人連れてきたという。郵政職員にはお側用人に見えるという。赤福会長の住友銀行の先輩になる玉井英二氏は、「西川は一人で考え、一人で決められる鬼謀の人だ」と述べる。

最後は、「「人生の最後に一番難しい挑戦をしているよ」とため息まじりに西川は語る。心なし丸くなった背中に、国策と、灯正規職員含め45万人の職場が重くのしかかる。」とある。

アメリカ資本と、日本の銀行化と、新自由主義の元大臣との取引の結果で、郵政社長になったとする分析であり、民営化論の総仕上げであるとする役割を担っていると分析している。残念ながら、現実は、郵政民営化は、国民利用者からも見放されつつある失敗の状況である。ましてや、世界の新自由主義や市場原理主義は退潮の機運である。

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