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Market Fundamentalism

新生銀行の中間決算が赤字予想である。98年に破綻した日本長期信用銀行に、日本政府はなんと約八兆円の公的資金を投入した。その後身になる新生銀行には、今尚、公的資金が残り、日本政府は約20%の株を保有する大株主である。筆頭株主は、JCフラワーずというファンド会社である。フラワーズ社は32%の株式を保有して同社会長のクリストファー・フラワーズ氏は新生銀行の社外取締役を務めている。フラワーズ社が組成してファンドに、新生銀行も投資しており、その持分に損失が発生しているという。フラワーズ社がドイツの不動産銀行の投資に失敗して、日本円換算2000億の投資の8割が消える投資損失だといわれている。新生銀行の業績は低迷しており、内々に希望退職まで募っているという。新生銀行の外資のっとりの内幕は既に、ロンドンのタイムス誌の東京市局長であった、じりあんてっとしの著作になる、セイビング・ザ・サンという有名な本が刊行されている。日本経済新聞社から翻訳本も出されている。日本の金融機関を巡っての謀略を活写した単行本であり、経済が混乱する中で、再度、日本の失敗を反省する意味で読んでみたい本である。

怖い話ではあるが、新生銀行の出口を狙って、中国の建設銀行が本命視されているとか、サーべらす社に売却を持ちかけたか名度との情報も流れている。あおぞら銀行、元日本不動産銀行、その前の昔は朝鮮銀行、は現在もサーベラスの傘下にある。ブライアンプリンスという新生銀行元専務があおぞら銀行の経営に加わったという。

いずれにしても、東京を中心に荒稼ぎをしたお世辞にも一流とはいえない外国人投資銀行マンがたくさんいるようである。もちろんそれに日本人がまつわりついている構図もみらるが、一番情けないのは、瑕疵担保責任条項などをつけられて、まんまと国益をかっさらわれてしまった金融当局の情けなさである。

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関岡英之先生(作家)と和田秀樹先生(精神科医・作家)の共著『「改革」にダマされるな!』PHP(2007)から、城内実さんに関する部分を引用させていただきます(同書200-201頁)。 ... [続きを読む]

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