Economic Hitman
旧聞に属することかもしれないが、2007年3月20日号の世界週報(時事通信社)に、菊池英博氏が、欺瞞の構造改革は剽窃疑惑の竹中論文が起点という論文を掲載している。
竹中平蔵氏の処女作はまさに剽窃に該当するというものである。佐々木実氏というジャーナリストが月刊現代2005年12月号に竹中平蔵仮面の野望という論文を思い出したとする。佐々木実氏の紀行文から疑惑のいきさつをまとめている。
「1984年7月、竹中氏の処女作「研究開発と設備投資の経済学ー経済活力を支えるメカニズムー」が出版された。これは竹中氏が日本開発銀行(当時)の設備投資研究所で2年先輩の鈴木和志(現明治大学教授)と共同で研究した成果を、竹中氏が鈴木氏の承諾なしに勝手に自分のなまえだけで書物化したものである。竹中氏が鈴木氏に、共同研究の成果を竹中氏だけの名前で発表することの承諾を求めた時に、鈴木氏は竹中氏に「二人で共同研究したのだから、発表するなら二人の名前で発表してほしい」と明言している。アメリカ留学以来、鈴木氏が主導して共同で研究してきた成果であったからである。竹中氏はそれを無視して自分の名前だけで発表したのだった。この書物が出版されたときに竹中氏は、肝心の共同研究の主導者である鈴木氏にはこの本を贈呈すらせず、「鈴木氏は悔しさのあまり涙を流した」と佐々木氏は書いている。また竹中氏の著書は、日本開発銀行の高橋伸彰氏(現立命館大学教授)が作成したグラフを無断で使用しており、この面でも盗作疑惑が持たれる。他人の作成したグラフや資料を使う場合にはその作成者を明記するのが著作上の基本的な義務出会い、これも無視した。(中略)竹中氏の著作は、その後84年度のサントリー学芸賞を受賞した。当初から剽窃、盗作疑惑のある本が、こうした賞をとることじたい、評価の目に疑問を感じる方が多いのではないだろうか。マスコミには本質的に倫理観の向上を期待したい。」とする。
構造改革論じたいが欺瞞であるからこうした疑惑の可能性はあり、今後明らかにされていかなければならない。脱税疑惑、博士号の疑惑などもまだ残っているところである。市場原理主義の虚妄が明らかになった今、闇の中に葬り去ることではなく、歴史の光を与えることが必要である。
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