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Takatoki 5

 講談師のことをて太平記読みというほどに、太平記は歴史をこの国日本の民衆が伝承するために使われた。北条高時は、鎌倉幕府を源氏から引き継いだ北条氏を結局滅亡させてしまうことになる。

徳を身につけ、仁政を行ってほしいものであるが、田楽におぼれ、実際には妖怪のからす天狗どもと酒宴をともにして酔いつぶれる北条高時は、歌舞伎を見事に描写している。文章にとどまらずに、美しい舞台となっているから、講談以上にわかりやすくなっている。

 要すれば、今現在の日本にもつながる演目となっている。エルビスプレスリーを踊る姿にも似ているし、ホテルのバーを徘徊するする姿にもつながるのかもしれない。また、諫言する臣下に欠く孤独な権力者の姿をも描写しているようである。からす天狗とは、現代で言えば、外国から拝金を説教する投資銀行のコンサルタントのようなものかもしれない。文章でうまく書くことが出来ないから、12月の歌舞伎座に昼の部のはじめの演目としてかかっている、一幕だけを観劇するのであれば、料金はわずかに600円である。始まりは11時であるが、切符は10時半からの売り出しとなり、並んで俟つ客の姿が見られた。歌舞伎座で、滅亡に向かう権力について、高時を見ながら思いをめぐらすことは、幕末、維新の時代の歌舞伎作家河竹黙阿弥と初演の九代目団十郎が、がきっと意図したことに違いない。劇場からの帰りがけに、外国人の観客がこれは日本の物語ではなく、欧米の話としても、現代的であると述べていた。印象に残るが、まずは、新自由主義が座礁する中で、日本の再興をどうすすめるか考えるためにも、「高時」、一見をお薦めする。

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