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Animal Farm -Geroge Orwell

東京渋谷の小さな映画館で、ジョージオーウェルの、動物農場を原作とするアニメーション映画が上映されているとのことで、見てきた。オーウェルは1945年に動物農場を執筆してベストセラーになっているが、ソビエト神話の実態をスペイン内戦に関わる中で、その恐怖を体験したことに基づいて、粛清というテロ行為の残虐さを暴き、ソ連を理想国家と見る迷妄を回避するために執筆するという政治目的があったものと思われる。

映画の企画は、オーウェルの死後の1951年である。もちろん、原作はソビエト神話の暴露という当初の意図を超えて、あらゆる全体主義の政治権力の腐敗を風刺したものである。

この映画自体は、1954年にイギリスの、ハラス&バチュラー・カートゥーン・ムービーズによって製作されたものである。ヨーロッパ最大のアニメーションスタジオであり、多くの作品が作られたという。

ちなみに、この映画は、米国中央情報局が、冷戦体制化における心理作戦のひとつとして、製作資金を秘密裏に提供したといわれる。

ところが、この映画は、その冷戦当時の全体主義を批判するばかりではなく、現代の市場原理主義の新たな社会格差を生み出すイデオロギーに対しても痛烈な風刺を投げかける内容となっている。全体主義の形態である共産主義が急速に抑圧のソビエト連邦となったように、経済の極端な自由主義が世界を格差のくびきの元で呻吟するようになったのは同根である事を気づかせる。市場原理主義と新自由主義で新たに作られた人間社会の抑圧について気づき、人間社会の一人ひとりの大切さ、、情熱と、文化と伝統などについてかんがえる機会を与える。反骨精神だけではなく、抵抗勢力の重要性についてもかんがえさせられる。政治宣伝臭はないが、重たいテーマであるだけに、通常のアニメと違って、ほっとするような開放感はないのが、見た後の感想である。

世界の優れたアニメを、宮崎駿のジブリ美術館が選定して、紹介しているというが、その中での上映である。渋谷の小さな映画館の、シネマ・アンジェリカには、ジブリ美術館の旗がかかっている。

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