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Corrupt Postal Privatization 149

長谷川憲正参議院議員(国民新党)の7日の総務委員会における質疑の要旨がメールマガジンとなった。その写しである。なお、午前中に開かれた参考人質疑の概要もあるので、ご参考まで。なお、他の参議院議員の質疑、又、同日午前中の衆議院総務委員会における質疑においても新たな疑惑が解明されている。又、当ブログの読者からの情報提供もお願いしたい。

「4月3日に総務省から16の問題点が指摘されたかんぽの宿に関し、今日(7日)参議院総務委員会(郵政集中審議)があり、午前中に3人の方から参考人陳述、午後は質疑がありました。私も午後のトップバッターで質問に立ち午前中の参考人陳述を踏まえ、西川日本郵政社長の責任問題等に触れ本人に辞任の意思はないか等、厳しく追及しました。今日の委員会の主なポイント等は次のとおりです


<石井晴夫東京大学経営学部教授>
・かんぽの宿のような国が100%の株を持つ特殊会社の財産は、国民固有の財産だ。
・今度の経緯を見ていると、幹部が責任を取らなければ決着されない。
・資産を譲渡、売却するには、中立性、公平性を重視しなければならない。
・そもそも郵政三事業を複雑なマトリックスに分割したことに問題がある。
・現場では金太郎飴的な膨大なマニュアルで業務が行われている。
・地方では安心の拠り所となっている唯一の郵便局が崩壊に貧している。
・今回のようなことがあり、民営化によって郵便局が疑念を持たれるということは残念だ。
・健全経営が行われてきた三事業をなぜ分割したのかという点を政府は説明する責任がある。
・民営化をする際のシステム設計とかにいくら費やしたのか。消耗品の購入とかは公平性、透明性がなされているのか。かんぽの宿と同じではないか。
・民営化によっていくら金を使ったか、明らかにする必要がある。郵政民営化の収支簿を作って出すべきだ。

<吉田和男京都大学大学院経済学研究科教授>
・郵政事業は普通のサービス産業だ。なぜ国で行ってきたか。
・郵便局にはネットワークがあった。これによりコストダウンできるから、通信のインフラとして使っていた。
・政府は説明責任を果たして、民営化を円滑に対応していただきたい。
(あまり話が分からなかった)

<東谷暁(ジャーナリスト)>
・かんぽの宿の譲渡売却、不思議な現象だ。解明すべき。
・次の点で疑惑は解消されていない。
  1 譲渡価格。納得がいかない。
  2 なぜバルクなのか。
  3 経営改善がなされていなかったのか。
・減損会計などを使い資産額を急激に下げているのは異常である。これは会計スキャンダルだ。余りにもおかしい。これがよいとなれば他に悪用される。
・バルクをした日本郵政の説明は納得のできるものではない。
・経営努力をしないのは内部でもおかしいと思っていた社員もいた。真実は解明されていない。

以下、参考人に対する質疑から次のような発言がありました。
・四分社化は持たない(維持できない)。民間でもこのようなことははない。スキームを作った人も
実験だと言っている。安易な考えでなく、現実を見て、改めて三事業一体のものに改正する必要がある。(石井)
・海外でもドイツポストは民営化の成功と言われたが、結局破たんした。会長は逮捕された。民営化すると得をする人と損をする人が出てくる。(東谷)
・M&Aに対応するときは、価値を高めようとするのがリーダーだ。かんぽの宿は逆に減損会計で価値を下げた。高いものを先に売って売れなかったものをバルクにするのが常識だ。(東谷)
・国民共有の財産を、仲良しグループで処分している。こういう疑惑を持たれるよなことをなぜやったのか教えてもらいたい。(石井)
・郵政については、まず株の凍結だ。今の問題を解決して、そして先に進むべき。(東谷)

<午後の私の質問の要約は次のとおりです。>
(長谷川)かんぽの宿の固定資産評価額は875億円。これを109億円で譲渡するのは安すぎると思わなかったか。
(西川)価格は入札を行った結果だ。
(長谷川)入札は公正、透明でない。総務省で最近行っている鑑定結果はいくらか。
(鳩山大臣)同じ条件で独自鑑定を12施設、9社宅について行った。148億円だった。同じ施設で見ると1.7倍、全体で見ると1.9倍となる。約2倍。固定資産評価額が875億円ならそれに近い形で売ろうとするのが正しい姿だと思う。
(長谷川)西川社長は安くても仕方ないと思ったのか。
(西川)そうは考えていない。(言い訳が長かった)
(長谷川)その程度の話で済ますわけにはいかない。社長としての責任を果たしたことにならないのではないか。アドバイザーからの中止の提案も2回もあった。
(西川)報告が遅かったこと。担当者は何とかまとめたいと焦ったこと(推察)があったのでは。レクセンターを外すときなど早く報告があれば検討も考えられた。
(長谷川)会社の貴重な財産。加入者の財産だ。報告が遅かったとか経営者としての資質の問題だ。
何が何でも売ってしまえと言っていたのではないか。そうでなかったら部下になめられているのではないか。特別背任ではないか。社長に相談なくやるのは理解できない。
(長谷川)かんぽの宿の黒字化可能という資料がある。西川社長は黒字化が困難と言っていた。入札
の希望者にこれを配付していたが、これは誤った情報を流したのではないか。(西川)購入意欲のために作ったもの。外人のホテルマネージメントの専門家が作ったもので毎年45億円の改善であり難しい計画。現実的なものではない。知らなかった。
(長谷川)アドバイザーが勝手に作ったものだと言うが、買わされる方からみるとそれでは詐欺罪ではないか。かんぽの宿70施設の決算の資料によると赤字だが、本社等が大きな赤字となっており、現場は一生懸命やっているという数字が出ている。大臣どう思うか。
(鳩山大臣)かんぽの宿は不良債権だという人がいる。しかしかんぽの宿は加入者福祉施設。儲けてはいけないように法律に書いてある。民間会社の福利厚生施設を赤字というか。メリルリンチをアドバイザーと決めるとき日本郵政から声をかけ10社ぐらいからかんぽの宿はどれぐらいで売れるかと聞いたら、400億~1,000億円ぐらいの幅があり平均640億円ぐらいだった。メリルリンチは1,000億円だと言っていた、それによって成功報酬を計算していたと思う。それが109億円なので2回に分けて中止を提案したのだろう。
(長谷川)高く売れるものを安く売ろうとした。国家に損害を与えることをやろうとした。それにアドバイザーから2回も中止提案があり報告もなかった。普通は書面とか残すものだが大事なものでも何も残されていない。立派に民間でやられてきた西川社長からしたら想像もできない。日本郵政ではいい加減な仕事をしているとしか言わざるを得ない。本人は責任を取り退任すべきだと思うがどうか

(西川)ご指摘のことは事実だ。ビジネスマンとしてあるまじきこと。証拠を残しているのは常識と思っていたが総務省から指摘もあったが事実だ。私の至らざるところ責任は感じている。今は大臣からいただいてる改善計画、報告命令の大きな課題を仕上げるのが、私に課せられた課題だと思っている。
(長谷川)お目こぼし下さいと言うことにはとうていならない。株を持っている国として株主権として責任を問うべきではないかと思うが、大臣どう思うか。
(鳩山大臣)株主の権利は国が100%の株主だが財務大臣(理財局長、次長)の所管なので相談して決めていこうと思う。
(長谷川)かんぽの宿を5年以内に売り払うということを決めた竹中氏に責任がある。西川社長も犠牲者の1人だ。5年の法律上の義務を何らかの形で見直したい。また同時に、ゆうちょ銀行、かんぽ生命会社の株を10年以内に全額売り払わなければいけないことも法律では決められている。かんぽの宿と同じようにたたき売りになる可能性があるので見直していただきたい。要望しておく。」

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竹中平蔵さん、今こそあなたの出番です! 鳩山総務大臣&総務省との「全面戦争」を展開してください!(※誤解なきように明言しておきますが、この戦争において私《喜八》は竹中センセーの「敵」であります)... [続きを読む]

受信: 2009年4月 8日 13時52分

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