構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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From Russia

ロシアのプーチン首相が訪日する。マスコミの報道は低調である。しかし、外交は日本にとっては好機ではないのか。日本財団の笹川会長のブログが要点をついている。勿論ひとつの見方ではあるが。ご参考まで。

http://blog.canpan.info/sasakawa/archive/1897

当ブログは、プーチン首相の訪日を見越して、一文を掲載しているので、ご関心の向きはご一読を賜りたい。

http://tokyonotes.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/territorial-iss.html

「麻生内閣の支持率が下がり、解散風がいつ吹くかという情勢であるが、外交については、待ったなしである。世界経済が急落する中で、米国は政権を交代したが、日本にも市場原理主義の虚妄に抵抗する勢力が残存したおかげで、破滅はまぬかれている。天佑であり、自立自尊の日本を作り上げる好機である。
衆議院は、なお、市場原理主義、拝金主義の残党で混乱しているが、参議院で野党勢力が過半数を制する状況があり、ねじれ現象が、戦後の従属体制を一掃する議論を活発化させている。衰えたり、とはいえ、激動する世界情勢に打って出て、自立自尊の積極的な日本を主張する契機がもたらされたものと考える。
麻生総理のサハリン訪問はそうした観点からすれば、劇的なもので、ロシア側にしても、メドベージェフ大統領を極東に派遣したことは、重要な動きである。市場原理主義の旗手であった小泉元総理のモスクワ訪問には、プーチン首相との会談が設定された気配はない。郵政民営化委員会の座長の田中直樹氏などが同道しているが、この時期に日本版ネオコンの一行を厚遇するわけがないし、モスクワでの自動車会社の脱税事件の後始末の来訪ぐらいに受け止められたのが関の山である。ロシアが、日本の新自由主義を拒否した事例ともなった。
日ロの動きで、米国は国務長官を日本に急派して、オバマ新大統領が初めて接見する外国首脳となったが、呼びつけられた話であっても、威信低下の中で、黙して語らずとも、サハリン訪問の策をとっても、安部、福田政権と続いた虎の尾を踏む前の逃亡の事態は回避されている。
ヤルタ体制が弱体化すれば、日本は否応なく自立自尊のあり様を選択する以外になく、しかもその方が、衛星国となるより、日米の真の友好関係を造りあげるためにも得策である。
日本が、北方領土と呼ぶ島々は、ロシアでは南クリールと呼んでいる。北クリールを前提とする呼び名であるが、忘れてはならないのは、明治の初めの、千島樺太交換条約は、平和裏に成立した国境画定であり、スターリンのソ連と米英蘭が連合国となった結果ではないし、日本は一貫して大東亜戦争を戦っており、日ソの中立条約を破ったのはスターリンの側であり、連合国となった側であることは忘れてはならない。だから、日ロの国境の定は、逆に言えば、対日侵略国としての汚名をそぐ機会でもある。樺太には、石油や天然ガスが見つかったが、千島の方で漁業が賑わっているとの話を聞かなくても日本側がうらやむ話は一切ない。
プーチン首相の来日が、ロシアの対日関係を打開する契機とはならないと悲観する向きもあるが、広範な戦略的で、友好的な枠組みを創り上げるためにも、国境確定をしてヤルタ体制の終焉をはかる時期である。世界が流動化した現在が、千載一遇の機会となる。ロシアも旧来の共産党体制ではないし、世界革命の陰謀もないどころか、冷戦崩壊の後の大混乱を乗り切ってロシアの栄光を取り戻したからには、ヤルタ体制の残照を一刻も早く取り除くべきではないのか。日ロ両国の国益に合致する枠組みをつくり、他国の干渉を回避するためにも、急を要するのではないか。
また、外国の工場と化して、市場原理主義の枠組みに組み込まれ、天然資源に急迫する側の余計な野心を抑制するためにも、日ロの安定した協力は重要である。尖閣のように、資源ほしさをむき出しにした領有権の主張にも、口実を与えてはならないし、空洞化の現実を直視する必要がある。日ロ関係の改善は、朝鮮半島の分断の問題とも連動させなければならないが、旧宗主国としての矜恃があれば、放棄するばかりで、戦後処理が一方的になった悔しさを噛みしめれば、三カ国だけの協議ではなく、日本とロシア、できれば、モンゴルなどが具体的に関与する方が、実のある結果を生む。そのためにも、日ロ両国間の領土問題、抑留問題などのとげを迅速に抜く必要がある。
最近、地図帳を見ていて、南を北にすると、南西諸島がクリールに似て、台湾がサハリンの位置にあることに驚いた。大東亜戦争の後に、台湾を放棄した日本の空白に、蒋介石軍が軍をすすめ占拠して入り、与那国以北の諸島と、奄美大島までの旧琉球王国の版図は、米軍が占領したが、昭和28年に奄美群島を返還して、昭和47年に、北京を意識しメースB中距離弾道弾を抜いて、しかし、基地付で沖縄を日本に返した。冷戦を再現させないためにも、ロシアは南千島と北千島を一挙に日本に返還する英断をすべきである。ロシアの王朝の時代の平和な共存の時代に立ち戻ることが出来る。ロシアこそ、大構図を実行できる指導者を得ているが、日本側でも、尾を踏まない外交を展開しながら、トカゲの尻尾切りをも恐れない政治家の糾合、救国政権の登場が期待されるところである。
樺太は、台湾と異なり独立や隣国の干渉もない。その理由は、ひとつに、日本が覇権を求めない平和国家であることを熟知・理解しているものと思う。
プーチン首相の来日で、ニコライの平和の鐘を、南千島ばかりではなく、全千島に鳴り響かせて、スターリンが奪取した領土を、新生ロシアが日本に返還する決意を表明することを期待する。その鐘の音は、朝鮮半島やアジアの大陸の内奥にも、カフカスの山々にも深く共鳴していくことは、ほぼ間違いがない。 靖国の社に慰霊の花を手向けるだけで、積年の恨みは氷解し始めることも間違いない。」

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