構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

« Corrupt Postal Privatization 85 | トップページ | Market Fundamentalism is Dead 18 »

Market Fundamentalism is Dead 17

 ネットでは、22日午後4時から開かれた日本郵政社長西川善文氏の記者会見についての記事を各新聞が掲載していることを報じている。日本郵政の取締役会は22日、西川善文社長を含む取締役9人全員の再任案を決めたと言うことである。本来であれば決算の数字が発表されるのは本筋であるが、それ以上に、人事の問題が大きく報道されている。郵政民営化の推進役は小泉改革の象徴でもあり、去就が焦点となっているからである。

 「日本郵政が国民の財産をかすめ取って売り飛ばそうとした。(社長の)責任がないことを私が認めれば、正義感を捨て去ることにつながる」 と鳩山邦夫大臣は指摘しているが、西川社長は辞める気配が全くない。記者会見では、「まだ道半ば。途中で投げ出すわけにはいかない」などと述べた上で、「かんぽの宿」問題について「我々も正義にもとることをやったという認識はない」と大見得を切っているが、日本郵政の取締役人事は、6月末の株主総会を経て、最終的には総務相が認可を拒否する公算が強まった。

 西川氏が、小泉政権時代の06年1月、日本郵政の前身の準備会社社長に就任したのは、市場原理主義華やかなりし頃で、当時の生田総裁を更迭して、強引に社長に就任させた人事であり、何ら、国会の議論なども経ていない。取締役会もお手盛りの人事となっており、郵政民営化推進論者で固められており、何ら、国民の意見を反映する者となっていない。日本郵政は、アメリカ型の委員会設置の会社となったが、そのアメリカ型の経営なる者の本質が露呈した形になった。社外重役を務めるいわゆる財界人も何ら波紋を興すこともなく、すんなりと、かんぽの宿という大きな、公党が特別背任の未遂で告発があっても何事もなかったかのように、OKのゴーサインを出す醜態を見せている。民営化を強力に推進した政治家の反発があるので、触らぬ神にたたりなしで、静観を決め込みたい情勢が続いている。

 株主の権限については、与謝野財務相が行使することになるが、郵政に関する総務相の権限は、拒否権と同じような権限となっており、暗に鳩山大臣に自制を求める向きもあるが、この期に至って、鳩山大臣も振り上げた拳を下げることができない状態に、財界からの社外重役は、西川社長を追い詰めてしまった。鳩山大臣は、自らの政治生命を失うことになることから、認可をしないことだけの選択肢しかなくなった。鳩山大臣は辞任覚悟で社長交代を迫る構えをみせるしかない。世界情勢は変わっており、ブッシュ・小泉の市場原理主義の時代は、完全とはいわないまでも、世界的に見ても破綻した状況にある。ドイツなどは、民営化の急先鋒であった、ドイツ郵政会社の総裁を逮捕して追放したのが現実である。民営化は、まったく虚妄の政策であったことが世界的にも明らかになりつつある中で、総理大臣も党内に、市場原理主義を抱えていても、郵政民営化が失敗であることが明らかになる中で、おいそれと民営化路線を追認するわけにはいかないのが本音だろう。

 ともあれ、外堀が埋まった中で、こうしたこだわりを見せる老醜とも言える西川社長のしがみつき方は、かんぽの宿以上の国益を損することが表面化することを畏れているのかも知れない。この際、国会における質疑が、より以上に重要な役割を果たすことになるのかも知れない。

当ブログにおいても、西川社長が出席した、郵便局長会の会議模様を報告したが、社員の間からも、辞任を求める声が相次いでいる。国民の資産を、私物化したもとと思い込んで、元の銀行の頭取のようなワンマンの行動をしたのだろうが、大いに誤算であった。再度検討して、自ら辞任を発表するときだと考えるがどうだろうか。政権交代があれば、まず、第一に解任の対象となることは間違いないのだから。今日の記者会見は、何か日本郵政に魔物がとりついたようなおぞましい会見になった。早急に正道に戻すことが必要である。鳩山大臣のぶれない判断に、日本再興の観点からも、ささやかな希望と期待を繋げたい。大会社の社長などを連ねた、人事の指名委員会のメンバーも、引かれ者の小唄を唄っているかのようである。市場原理主義の時代は、もう終わったのだ。西川社長が、続投を本日の記者会見で宣言したのは、皮肉なことに、市場原理主義の虚妄がいよいよ明らかになり、郵政民営化が完全に失敗で、単なる私物化であり、外国勢力への資金移動がもくろまれたことが明らかになったことは、この国日本から、新自由主義の横暴と暴虐をを一掃する契機を与えることになった。文字通りの天佑である。

|

« Corrupt Postal Privatization 85 | トップページ | Market Fundamentalism is Dead 18 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209267/45095904

この記事へのトラックバック一覧です: Market Fundamentalism is Dead 17:

« Corrupt Postal Privatization 85 | トップページ | Market Fundamentalism is Dead 18 »