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Corrupt Postal Privatization 122

沖縄観光速報社が発行する「観光とけいざい」紙第768号09年6月15日号に掲載された社説である。簡にして要点をついた巧みな文章表現と世界経済の動向についての知識に裏打ちされた論説で、説得力があるが、特に東南アジア諸国の国債の購入に郵貯資金などの内の余剰資金を充てることについては、慧眼の策であると考える。世界銀行などの国際機関が行う資金援助などが効果を発揮していない現状は、ノーベル賞受賞者のスティグリッツ教授などが厳しく指摘してきており、単に市場原理主義の暴虐を放任すル者となる可能性がある。了解を得て、当ブログに掲載することにした。

沖縄観光速報のリンク先 http://www.sokuhou.co.jp

同社編集長の渡久地明氏の時事解説(ブログ)は、http://toguchiakira.ti-da.net/ である。ご参考まで。

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郵政問題、いかがわしい構造改革を証明

 鳩山邦夫総務大臣の辞任劇は意外だった。かんぽの宿問題で国民の財産をかすめ取ろうとした日本郵政の西川善文社長の続投はまかりならぬという発言は正論である。
 キッカケは西川社長が政府の諮問委員会で構造改革や郵政民営化を推進したオリックスの宮内義彦代表のやっている会社に、かんぽの宿を大安売りで払い下げようとしていたことから始まった。
 構造改革推進派からは西川社長をやめさせれば改革が後戻りすると批判が上がったが、おかしな話しだ。鳩山大臣が悪事を働いたと指摘しているのに対して何の答にもなっていない。
 この問題は第一に構造改革そのものがいかがわしかったこと、第二に国民財産を安くたたき売ろうとした悪事に対する問題と二つある。
 構造改革が間違っていたことはすでに明かだ。景気が落ち込み、消費が冷えたときには政府が赤字を出して、経済を建て直すのが定石であり、いま世界中がやっているのはこのことだ。景気回復に構造改革という考えは完全に間違いだった。 その構造改革の本丸とされたのが郵便局の民営化だった。いま改めて「郵便局を民営化したら景気がよくなる」と聞いたら、みんな目を白黒させるだろう。何で郵便局と景気が関係があるんだ。
 つまるところ郵便局の民営化というのは景気回復とは別の目的があったからだと考えた方が自然だ。いや、もし本気で郵便局の民営化で景気が回復すると思いこんでいたとしても、間違いであることがもう分かったのだから、改めるべきだ。
 では、郵便局の民営化は何が目的だったのか。まさに西川社長がやろうとしていたことそのものと考えるべきだ。
 国民の財産だった郵便局資産を構造改革派の民間人に大安売りする。安く手に入れた民間人は転売して大儲けという構造だ。これでは構造改革どころか、昔ながらの政官癒着「越後屋ー、お主もワルよのー」と言いながら袖の下を受け取る悪徳商人と悪代官の構造への後戻りである。
 さらに郵便貯金や簡易保険のカネ三百五十兆円がある。この投資先は長い間、国債であり、公共事業の財源にもなっていた。そのカネを民間に使わせろ、というのが構造改革派の狙いだった。
 世界の投資会社は確かに高利回りの案件に投資して利益を出しているところがある。それを郵便貯金のカネでやりたいと思うのは、民間企業なら自然だろう。
しかし、庶民のカネを使うなら、安全な国内にバラ撒くのが筋だろう。これまで通り、医療や福祉も含む公共投資の財源にしておくべきだ。 実際にはそれをとことんやってもまだカネは余るので、東南アジア諸国の国債をどんどん買うのがよい。アメリカ国債よりも安全だろう。アッという間に新興国は成長して、世界経済をリード、日本は感謝された上に大きな金利を受け取ることになるのである。(明)

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HPの更新をさぼっていたら、東京義塾さんが、わたしの新聞のコラムをUPしてくれていた。http://tokyonotes.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/corrupt-post-29.html東京義塾は郵政問題、構造改革の虚妄、市場原理主義の間違いについて精力的に論評を行っている必読のブログ... [続きを読む]

受信: 2009年6月23日 09時36分

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