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Corrupt Postal Privatization 129

 週刊誌の内容はほとんど、ネットに出ない。見出しぐらいはあるが、中身は買って手元で読まなければならないようだ。日本の週刊誌は、火のないところに煙は立たないとばかりに書いており、新聞が書かない、あるいは書けない?部分をちゃんと深掘りして書いている記事も多い。

 サンデー毎日の7月5日号、と言っても今週の月曜日6月22日に発売の記事に、障害者郵便不正事件について、特捜「政治家逮捕」の虚々実々という見出しで、特集記事を掲載している。事件の構図を書き、偽造証明書の発行が事件の端緒になったとして、厚生労働省の女性局長が関与したとされるから、その前局長の素顔を囲み記事で説明しながら、さらなる端緒として、国会議員による「口利き」をあげる。前局長の上司が民主党の副代表からよろしくと電話を受けたと供述していると言う、と書き、今後の捜査の焦点は、政治家への事件の関与の有無に尽きるだろうと書いている。倉沢容疑者が石井議員の施設費慮だったことが判明しているので、石井議員の関与を否定していると書き、電話をかけただけで犯罪と捉えるのは困難だとして、口利きの見返りがあれば、あっせん利得容疑が浮上するが、周辺は自信満々の様子だと書いている。

 次の小見出しは、「法案根回しなら与党側が自然」、と付けているが、この記事の特徴付けているところで、名前が表面化した政治家は何れも民主党議員であるが、本当にそれだけだろうかと疑問符を提出するのが、この記事の深掘りしていることで、週刊誌としての面目躍如のの特徴が出ている。

当該記事の後段の部分を引用する。

「今のところ表面化した政治家は何れも民主党議員だが、旧郵政省キャリア官僚だった長谷川憲正参院議員(国民新党)は「本当にそれだけでしょうか」と異論を唱える‥「私も役人だったから分かりますが、その常識から言えば、野党議員の口利きだけで役人人生を棒に振るような不正を行うことは考えられません。重要法案の根回しが動機というのなら、むしろ与党側の、それも大物の存在があったと考えるのが自然でしょうね」(長谷川氏) 「障害者自立支援法の根回しもあり(村木前局長に)「しっかり対応してほしい」と指示した」とも供述していると言うS氏は在職当時、「役所にいる時間より永田町にいる方が長かった」(厚労省幹部)と言われるほどだが、ここで登場するのが西日本の自民党ベテラン衆院議員だ‥有力厚労族として知られるこの議員はS氏と同郷で「S氏は盛んに議員会館に出入りしていた」(同)という。それだけではない。村木前局長が偽造証明書の発行直前、「証明書を出すので、凜の会に割引制度の適用を認めてほしい」と電話したとされる日本郵政公社幹部(当時)は現在、「郵便局株式会社」の副社長を務める。そしてこの副社長は、小泉純一郎元首相が郵政相当時、大臣秘書官を務めた人物なのだ。「(当時の郵政公社幹部が)当社の副社長なのは事実ですが、副社長は「村木前局長とはまったく面識はないし、村木前局長から電話を受けた記憶もない」と話しています」(郵便局株式会社広報室) 6月19日に開かれた西松建設前社長の初公判で、検察側から「天の声」を指弾された小沢一郎代表代行の公設第一秘書による政治資金規正法違反事件に続き、所属議員の疑惑に直撃された民主党からは、「例え石井さんが電話をしていたとしても、それで全部の不正が行われたという論法はおかしい」「(政権維持のために)自民党は必死なんだろう」という本音も漏れる。事件の「主犯」は民主党か自民党か、それとも「議員案件」に過剰反応した役人の保身と出世欲かーーー。衆院解散・総選挙をにらみつつ、「西」の特捜による「政治家逮捕」をめぐる虚々実々の展開は、まだまだ続きそうだ。本誌・青木英一」。優れた署名記事である。

 いずれにしても、民営化された郵政会社を巻き込んでの、しかも障害者の為の割引制度を悪用すると言う、きわめて悪質な事件であるので、郵政会社側としても事件の全容を情報公開すべきであろう。障害者自立支援法とは、名うての悪法で、小泉政治の典型的な無慈悲な市場原理主義の典型的な立法であり、郵政民営化と並んで虚妄が白日の下にさらされていくことを期待したい。

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