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Dark Times

 ハンナ・アーレントの著書に、Men in the Dark Times と言う本があった。 ニューヨークのダブルデイ社の一部門で、アンカーブックスという表紙に錨のマークがついた新書版のいわゆるペーパーバックスが出ていた記憶がある。アーレントの「暗い時代の人々」をおもいだしたのは、我が友・山崎行太郎氏が、毒蛇山荘日記の6月17日掲載のブログの終わりを、「誠にいやな感じのする時代である」と締めくくっていたからである。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20090617

 アーレントの本が和訳されていることが分かった。筑摩書房からちくま学芸文庫の一冊である。要約として、同書房のホームページに紹介されていたが、「レッシング、ローザ・ルクセンブルク、ヤスパース、ヘルマン・ブロッホ、ベンヤミン、ブレヒト…自由が著しく損なわれた時代、荒廃する世界に抗い、自らの意志で行動し生きた10人。彼らの人間性と知的格闘に対して深い共感と敬意を込め、政治・芸術・哲学への鋭い示唆を含み描かれる普遍的人間論。『全体主義の起源』、『人間の条件』、『革命について』といった理論的主著を側面から補うにとどまらず、20世紀の思想と経験に対する貴重な証言として読まれるべき好著。」目次は「暗い時代の人間性―レッシング考
ローザ・ルクセンブルク―一八七一‐一九一九
アンジェロ・ジュゼッペ#ロンカーリ―ローマ教皇ヨハネス二三世
カール・ヤスパース―賞賛の辞
カール・ヤスパース―世界国家の市民?
アイザック・ディネセン―一八八五‐一九六三
ヘルマン・ブロッホ―一八八六‐一九五一
ヴァルター・ベンヤミン―一八九二‐一九四〇
ベルトルト・ブレヒト―一八九八‐一九五六
ワルデマール・グリアン―一九〇三‐一九五四
ランダル・ジャレル―一九一四‐一九六五」とある。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480089380/

 山崎行太郎氏の6月17日のブログは、暗い時代に、あるいはいやな感じのする時代にどう生きるかを考えさせるだけではなく、郵便不正事件と鳩山大臣の更迭、あるいは日本郵政の西川社長の続投などが、地下水脈でどこかで繋がっているのではないかとの指摘に、ある種の恐怖に近い動揺を覚えたからである。本当に、日本は、権力者がそんな暗い不浄の方向に向かっているのかと。そして、一方では、大日本は神の国であり、権威と権力とが分離している限り、権力は極悪非道とはなり得ず、どこかで歯止めあるいは、限界があるとも思い、心の揺れはすぐに止まったが。外国勢力が介入していた場合には、全くの残虐な局面もあり得るから、心しておかなければならない、冷静に観察を続けなければならない、広く海外にも知識を求めなければいけないと用心したからである。

 上述の「暗い時代の人々」の中で、特段ヨハネス23世の、共産主義の圧制下にあったポーランドでの活動に関心を持ったことがある。ロンカーリーは、ひとりの神父に過ぎなかったが、ローマ教皇になる。そして、東欧を開放して、旧ソ連の全体主義を打倒する精神的支柱を与えることになるが、そうした関心から、読んだ記憶がある。

 ところで、佐藤優氏が、山崎行太郎氏のブログについて評論している。http://news.livedoor.com/article/detail/4220898/

事実を読み込んでいく手法について指摘している。心が囚われずに、事実を追求するための手法について述べている。ひとりひとりが自由に判断して行動して、本を読む場合には、テキストを吟味して、伝聞や想像に頼らずに実像を獲得していく方法論である。山崎行太郎氏のブログは、文学や哲学を語らずして政治や経済を語るなかれと、銘打っているが至言である。経済は道徳が伴わないと成立しないことと同様である。我が友・山崎行太郎氏のブログの一読を奨める。

http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/

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