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Perseverecne 25

臥薪嘗胆のコラムの転載。

週刊ダイヤモンドの誤算          2009.6.3

523日付け週刊ダイヤモンド誌は、「日本郵政の暗部」と題する30頁に及ぶ特集記事を組み、「郵政民営化の恐るべき現実」を紹介している。各記事の見出しも、「迷走する大本営」、「進駐軍統治の大罪」、「7億円をどぶに捨てたマナー向上運動」、「かんぽの宿で発覚した民営化利権」、「組織ぐるみの郵便不正事件」、「疲弊する現場」、等々かなり刺激的な言葉が躍る。

同誌はこれまでにも郵便局関係の特集記事を掲載したことがあるが、概して郵政の闇を探る的な取り上げ方なので、内部者からの評判は必ずしも良くなかった。売らんかな主義も露骨で、今回も、かんぽの宿事件、社長人事、全特総会などに合わせた時期の発行となった。売れ行きが落ち始めると渡辺淳一氏の小説を連載する某経済紙に似ている。

ところが今回は、従前ほどの売り行きにはなっていないらしい。内容的に手垢のついた話ばかりであることや、郵政民営化がさほどの改革でなかったことが国民にはバレバレになっているので、いまさら購買意欲をかき立てなかったためと思われる。郵政民営化に対する国民の期待が、既に大幅に低下していることの表れと取ることもできる。

発行側も、郵政会社がこれほど強く取材非協力に出るとは思わなかったようだが、敵対的な記事内容になることを恐れた郵政会社をして、社長続投の内部決定を発行日以前に行うよう早めさせた、という影響はあったかもしれない。さらに、法案に携わった直接の当事者からの反論も引き出している。件の窃盗経済学者と共に郵政民営化案の策定に邁進し、国民世論対策としてIQ(知能指数)の低い層を狙ったキャンペーンの実施にも関わったと噂された竹中元総務大臣の政務秘書官氏が、ダイヤモンド社のサイト上で、「一面的すぎる分析」、「結論ありきの議論展開」だとして記事全体を強く非難している。もっとも、「郵政民営化をとにかく賞賛しろなどと言う気は毛頭ありません。問題点も多いのは事実ですから。」と幾分かは正直なのだが。

こうしたそれなりの波紋を呼んだ週刊ダイヤモンドだが、今後取り上げた問題をどのようにフォローしていくのか注目される。誌の熱意を試すべく、関係者は読後感なり現場のさらなる実態なりを、ダイヤモンド社の方へ直接投書されることをお勧めする。

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