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Perseverence 14

臥薪嘗胆のコラムの転載である。

郵政力                       2009.2.09改訂版

 最近、「○○力」という言葉が流行っている。本の題名だけでも、例えば文化力、仕事力、とか、悩む力、外交の力、手紙の力など結構な数に上る。これにならって、「郵政力」といえば何があるか?

かつては、先ず親しみやすさ、お客様本位の姿勢、地域密着性であり、次に郵便配達の正確さ、郵貯・簡保の簡便性、国営事業としての生真面目さであり、つまるところ、安心・安全・交流の公的拠点ということであった。国民力そのものともいえる。民営化論議の際、多くの在日外国人識者が、どうしてわざわざ日本の伝統ある良いシステムを壊してしまうのかと訝かしんだほど。民営化でこれらのうちいくつかは喪失されてしまうことになる。

 もう一つ忘れてならないのは、人材の豊富さである。郵政事業はまさに人で成り立っている。全国30万人の職員は多士済々。特定局長は昔から地域の名士、素封家が多く、明治時代には局舎の建設や電柱の敷設にまで私財を投じたといわれる。郵便局員は地域での奉仕活動に率先して取り組む人も多い。有名運動選手を子女に持つ局員家庭の話も聞く。組合も官公労働運動を牽引した。OBとして俳人などの文化人や政治家も多くいた。

 いろいろ有名な方々の例を仄聞するが、今最もホットな三名の方々を取り上げる。公務員制度改革論議の渦中にある谷公士人事院総裁は、元郵政事務次官。現職への就任は、本人の能力もさることながら、信賞必罰を厳格に実施するなど国家公務員行政の手本を示してきた郵政人事行政への高い評価の反映でもあろう。人事院は、再就職承認や級別定数管理などで各省から煙たがられる存在だが、独立性の高い機関の総裁として、ここは一本筋を通されることであろう。

 

岡山県倉敷市長の伊東かおり氏は、勤務経験地からの熱烈な要請に応え総務省室長の職を投げ打って立候補し、昨年見事激戦を制した。元日光郵便局長。若さと郵政力を生かした明るい市政が評判を呼んでいる。市政でもう一人、64歳ながら来る4月の福島県郡山市長選挙に出馬するのが品川まさと氏。平成12年に郵政審議官で退官。故郷への熱き思いからの挑戦だが、是非とも当選を果たして郵政力を発揮してもらいたいものだ。

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