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Needle

清冽な印象のコラム記事である。もう大新聞の情報劣化があり読まなくなったが、10月27日の日本経済新聞の文化欄に掲載された記事である。レコード針を継続して生産しているナガオカの三代目社長の執筆した記事である。

1980年代後半に急速に普及したCDに押されて、それまで生産していたレコード針が売れなくなり、その中で、レコード針を作り続けることを決断した先代社長の決断が光る。資産を整理して、「世界に何十億枚もあるレコードを捨てるのか‥時代遅れと言うだけで」とつぶやきながら、レコードのファンに応える‥事業の多角化を会わせて進めている。硬くて小さいものを加工すること、その原点に戻ることが突破口になったという。現在ではレコード針の売り上げは同社の一割に過ぎないが、「それでも、人はナガオカを「レコード針の・・・』と言う‥この事実を私たちは誇りに思う』と書いている。

今年亡くなった先代の社長である父から、「お客様に喜ばれることが仕事の絶対条件であるという真実だ」、と教わったという。レコードを聴くファンは時代を超えて存在し続けて今も月産4-5万本の売り上げが維持されているという。最後に、『半世紀にわたってレコード文化を守った責任があると思うから』と結論づけている。市場原理主義の軽薄な拝金の経営ではない。

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» 『沈まぬ太陽』を100%フィクションだとあえていうのは。。 [花・髪切と思考の浮游空間]
池田信夫先生が『沈まぬ太陽』を100%フィクションだと自らのブログでのべています(参照)。同小説については、たとえばウィキペディア一つをみても分かるようにその方法論にはさまざま意見があるようです。ならば、そもそもフィクションだとエンドロールでも明らかにしているのに、何故、池田先生はそこに拘るのか。しかも100%という修飾語をつけてまで。 理由は、労組憎しという彼の姿勢にあるのでは、こう思います。彼の表現に従えば、つまるところ、「もちろん現在の危機をもたらした第一義的な責任は、派閥抗争に明け暮れた経... [続きを読む]

受信: 2009年10月28日 21時34分

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