構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Ugly Privatization 4

神戸新聞が、民営化の現場について報道している。ご参考まで。惨状を呈している上に、中央では、国民資産の私物化が進行した。外国に流出した資産規模はどのくらいだろうか‥精査すべきであろう。既に刑事告発も行われていることは、当ブログの読者はご高承の通りである。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002405408.shtml

「 小泉政権が掲げた郵政民営化により日本郵政グループが発足して、1日で丸2年。兵庫県内の直営郵便局数は840と民営化前と変わらないが、郵便、預金、保険と事業ごとに会社が分かれたため、郵便配達員が預金を扱わなくなるなど、利用者から「不便になった」との声が上がり、郵便局長は「お客さんが減った」と危機感を募らせる。鳩山政権は郵政民営化を見直す方針だが、将来像ははっきりしない。

 「ここは、げた履きで来られる金融機関と違うんか」。三田市の三田福島郵便局長(59)は長年付き合いのある男性客に詰め寄られた。保険契約で身分証明書を求めたときだ。

 民営化で、預金と保険は銀行と同様に金融庁の検査対象となった。そのため、以前なら「顔パス」で済んだ手続きにも、身分証明書の提示などが必要になった。配達員が年金の相談に乗ることもなくなった。

 「業務に厳密さが求められるのは当然かもしれないが、大都市にはない親密さや気軽さが失われ、お客さんにそっぽを向かれないか…」と局長は気をもむ。

 日本郵政が今年2月にインターネットで行った顧客満足度調査では、民営化後の窓口対応について50%は「変わらない」と答え、43%は「良くなった」と回答。「悪くなった」は6%だった。

 一方、民営化見直しを訴える全国郵便局長会が8月にまとめた調査では、局長の78%が「民営化後に客が減った」と回答。客からの苦情で最も多いのは「求められる証明や書類が煩雑」という内容だった。

 篠山市の山間部にある福井郵便局は9月24日から集配を取りやめ、約8キロ離れた福住局に業務を集約した。民営化後、県内初の“無集配化”だ。福住局の配達地域が広がり配達遅れも懸念される上、不在時に届いた小包などが福井局で受け取れなくなった。

 福井局長(61)は「集配廃止は(自分の所属ではない)郵便事業会社が決めた。残念だが受け入れるしかない。効率一辺倒になれば、過疎地にあるうちのような局はどうなるのか」と話す。

(小林由佳)

【兵庫県内の日本郵政グループ】

 郵便局数は直営840、委託経営の簡易121の計961。ゆうちょ銀行の県内預金残高は約8兆円と県内金融機関のトップ。かんぽの宿は有馬、赤穂、淡路島の3カ所で、淡路以外は黒字。」

この記事では、ゆうちょ銀行が県内トップの金融機関としているが、民営化によって金融庁の監督下にはいったことが問題ではないだろうか。貯蓄機関として、財布代わりの便利な国民資産の管理団体に過ぎなかったものを、銀行として私物化しようとしたこと自体が誤った市場原理主義の政策だったのではないだろうか。郵政民営化の議論で、便利になったかならないかが、この記事のように議論される場合が多いが、民営化の闇の本質は、国民資産の収奪の構造であり、もともと利便性の改善の視点が気迫であったことは間違いない。

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