構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

« Intrusions | トップページ | Military Power »

Kyoto Prize

11月10日、国立京都国際会館で、第二十五回の京都賞授賞式が開催された。京都賞は、稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)が、四半世紀前に創設したものである。先端技術、基礎科学、思想・芸術の3部門で日本人一名、イギリス人2名、フランス人一名の4人が受賞したが、その内の基礎化学部門は、1973年以来35年間にわたって、ガラパゴス諸島で、ダーウィンに繋がるフィンチという海鳥の研究を通じて、自然淘汰が生物の形態や行動を急速に変化させることを発見した、ご夫妻の学者であることが注目された。英国生まれの進化生物学者で、ピーター・グラントさん博士(73)と妻のローズマリー・グラント博士である。「研究にカップルで取り組んでいる人たちに勇気を与えられれば」とユーモアを交えて語り、ローズマリー博士は「生物の種や環境を守っていくためにも、人類は一層、変化に対応できる道を模索すべきだ」などとの挨拶を行った。今年は、ダーウィンの生誕200年の年の年に、こうした進化現象についての実証化学としての研究に京都賞が贈られたのは、意義深いものがあると考えられる。市場原理主義は、実証科学、意図的に人間の制度的な環境を破壊するものであり、それをあたかも進化させたとするカルトに過ぎないものであった。社会経済を拝金の無思想で破壊して、共同体を消滅させる後退現象でしかなかった。社会制度においても、進化現象を正しく理解しなければ、単なる優性劣性を当てはめるだけの凶暴な社会進化論に転化する恐れがあることは、歴史的にも証明されているが、今回のグラント博士夫妻の授章は、それが、実証科学として今後なお追求する課題として残っていることを示している。

http://www-dept-edit.princeton.edu/eeb/people/display_person.xml?netid=prgrant

http://www-dept-edit.princeton.edu/eeb/people/display_person.xml?netid=rgrant

英語では、evolutionとの言葉を進化と翻訳しているが、それ自体も怪しいものである。新自由主義の場合には、後退とか退廃、あるいは破綻を翻訳すべきものであるかも知れない。

|

« Intrusions | トップページ | Military Power »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209267/46735002

この記事へのトラックバック一覧です: Kyoto Prize:

« Intrusions | トップページ | Military Power »