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Justice

映画「BOX 袴田事件 命とは」の試写会が4月7日(水)午後四時から、千代田区永田町の国会議事堂近くの憲政記念館大ホール(東京都千代田区永田町1-1-1、電話は(03-3581-1651)で、開かれる。入場は無料で、「日本の司法を考える会」が主催する。

案内状は、次の通りである。

「拝啓

早春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

本日は、映画「BOX 袴田事件 命とは」の試写会案内状を送付させて戴きました。

この映画は、昭和41年6月30日未明、静岡県清水市(現・静岡市清水区)で、味噌製造会社の専務一家四人が殺害され、従業員の袴田巌さんが逮捕された、「袴田事件」を膨大な裁判資料を基に構成した、セミドキュメント・タッチの作品です。

 袴田さんは逮捕直後から一貫して無実を訴えてきましたが、一審の静岡地裁で死刑判決を受け、事件発生から14年のの昭和55年に最高裁で死刑判決が確定。翌年に出された再審請求も静岡地裁・東京高裁で棄却され、逮捕以来実に43年を経た現在もなお「死刑囚」として東京拘置所に拘置されています。

 映画化のきっかけとなったのは、事件の一審を担当し、主任裁判官として死刑判決を書いた熊本典道・元裁判官が、平成19年に外国特派員協会で開いた記者会見でした。この記者会見で熊本氏は、

「自白以外に被告人の有罪を立証する物証はなく、無罪の心証があったが、三人の裁判官の合議で2対1となり、心ならずも死刑判決を書いたことを後悔している」

「その自白も20日間にわたって身柄を拘束し、毎日15~16時間の過酷な取り調べで得られたもので、典型的な冤罪事件だ」

「判決文に「付言」を書くことによって必ずや高裁・最高裁で無実に気づいてくれると願っていたが駄目だった。40年たってもなお袴田さんが無罪になっていないことは残念でならない」

「判決を書く以前から今日までずっと悩んでいたが、なんとか命なるうちに彼を救いたい」と苦しい心中を告白しています。明文化はされていないものの、裁判官に課せられた守秘義務を0破った前代未聞の発言に対して多くの批判がありました。

今回、ご案内する映画「BOX 袴田事件 命とは」の製作者達は、自分が書いた誤った判決で「命」を絶つことに懊悩呻吟する「人間・熊本典道」の心の叫びに共鳴し、2年あまりの綿密な取材を敢行。冤罪の可能性が極めて濃厚な「袴田事件」を正面から取り上げた、映画「BOX」を完成させました。

折しも昨年から一般国民が裁判に参加する「裁判員制度」が導入されました。しかし裁判員の判断のもとになる「証拠」、なかでも「自白」が過酷な取り調べや拷問など違法な手段で得られたものであれば、かえって裁判をゆがめることになりかねません。

特に殺人事件の場合、客観的証拠が無くても「死体があり自白があれば有罪にできるのが法律のシステム」と言われています。「取り調べの可視化」が声高に叫ばれるようになったのも故なきことではありません。

「死刑」それとも「無罪」・・・・・もしあなたが「袴田事件」を裁く裁判員の立場にあったらはたしてどんな判決を出すでしょうか。裁判員裁判に参加することが国民の義務となったいま、この映画が「人が人を裁く」ことの意味を再考する一助になればと思います。

先日、試写会をご覧になられた村上正邦氏(元労相)、鈴木宗男氏(衆院外務委員長)、佐藤優氏(作家)は、次のような感想を寄せられています。

「この映画で、熊本裁判官のように、真実を貫こうとする正義の司法関係者がいることを知りました。法治国家として、日本国を強固にするためには、国民に信頼される司法を確立することが必要不可欠だと痛感しました」(村上正邦氏)

「密室での過酷な取り調べはまさに拷問です。 映画では実にリアルに描かれています。また検察・警察のリークによって、私は嵐のようなムネオバッシングに晒されましたが、守秘義務違反のリークは今後、根絶しなければいけません」(鈴木宗男氏)

「袴田さんが冤罪に陥れられる様子をみて、怒りに全身が震えました。司法の健全化を願う全ての人にこの映画をみてほしい」(佐藤優氏)

映画「BOX 袴田事件 命とは」の試写会を左記の要領で開催いたします。ご多用中のこととは存じますが、なにとぞ、ご攪乱いただきたく、ここよりお願い申し上げます。

敬具

(後略)

である。五月下旬に封切上映される予定であるが、冒頭に記したように4月7日に入場無料の試写会が行われるので、ご関心の向きに参加を勧める。ご参考まで。

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