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Broken Compass

三十日夕、東京市ヶ谷において日本経済復活の会の第79回の定例会が開催された。亀井静香国民新党代表が、約一時間講演した。Photo 亀井代表の講演の要旨は、http://www.pjnews.net/news/490/20101001_2 が報道している通りである。

小野盛司会長の講演に続いて、宍戸駿太郎先生の講演があり、

9月17日に掲載された産経新聞の田村秀男氏のコラムを紹介しながら、政府の計量経済モデルが間違っており、五兆円の公共投資を継続的に増加させたときの乗数についても、内閣府の乗数効果は、いかにも低くなっていると資料を配付して解説した。つまり、菅政権の「新経済成長戦略」が、誤ったごまかしのモデルで誘導されていることを指摘した。

平成二十年八月八日に、宍戸先生は、当時の大田弘子大臣と公開討論を行うことが予定されていたが、突然中止になったことがある。

http://toguchiakira.ti-da.net/e2022980.html

http://www.junnihon.com/?p=167

市場原理主義者は、経済は計測なりと豪語するが、その計測のモデルが誤っているのでは、いずれは難破してしまう事になる。あるいは、うがった見方をすれば、計測情報を意図的に誤って、羅針盤を修理することもせずに、引き潮を上げ潮だと間違った情報を流して、日本丸を難破させようとする売国の陰謀が行われている可能性なしとしない。検察の証拠改ざんのような事が、内閣府においても行われている可能性がある。

宍戸先生が紹介した、田村秀男産経新聞編集委員の執筆した「狂った羅針盤」と題する記事は、ネットに掲載されているので、そのリンクを紹介する。http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/1801213/

「菅直人首相の「新成長戦略」は財務官僚主導により制作された増税正当化のための「計量経済モデル」で誘導されている。

 8月29日の日曜日、内閣府計量分析室はそのインターネット・ホームページの「経済財政政策関係公表資料」コーナーの「計量経済モデル資料」にさりげなくある資料を追加した。「経済財政モデル(2010年度版)」と銘打ってあるが、「新成長戦略」と財政健全化シナリオ「財政運営戦略」を動かす羅針盤のようなものである。
 計量モデルの内容はいかにも高度で専門的で、思わずすっ飛ばしたくなるが、「乗数効果」さえ理解すればどうってことはない。乗数効果とは財政支出や増減税の結果、どれだけ景気や財政収支上の効果があるかという予測値で、財政の指針になる。「官僚の中の官僚」である財務省が並み居る官庁エコノミストたちをけ散らし、計量経済モデルを采配(さいはい)するゆえんである。菅首相は財務相時代の1月下旬、参院予算委員会の質疑で乗数効果について答弁できず、立ち往生した。以来、菅氏は財務官僚に操縦されるようになった。
 くだんの計量モデルを見ると、いかにも増税論者に都合のよい乗数効果が満載されている。公共投資を減らしても増税しても国内総生産(GDP)はさほど減らず、財政収支が改善に向かうという基調で一貫している。焦点になっている消費税については、2%ずつ引き上げると、消費者物価は1・3%以上押し上げられ、公債発行残高は5年目にはGDP比で実に4・61%分も減るという具合である。1%程度の物価上昇による脱デフレ、増税と成長の両立と財政再建をうたい文句にする菅首相がこのシナリオに飛びつくのも無理はない。
 この計量モデルについては、1月5日、当時の鳩山由紀夫首相が宍戸駿太郎筑波大学名誉教授らの批判を受けて、内閣府に見直しを命じたいきさつがある。内閣府モデルは、宍戸教授が米ペンシルベニア大学の計量経済学の大家、L・R・クライン名誉教授と共同開発したモデルやその他の有力民間経済研究機関のモデルが示す乗数効果に比べて、増税、財政支出削減による経済へのマイナス効果を極端なまでに低く見積もっている。鳩山首相が退陣に追い込まれると、内閣府はほんのわずか微調整しただけで、以前とほぼ同じモデルを菅内閣に受け入れさせた。
 計量モデルというものは前提条件をいじるだけで乗数効果の予測は大きく変えられる。自民党政権時代の大物首相は時折、口をはさんだ。今や脱デフレ政策の道標になるのだから、いち早くその適否を外部の専門家に問い、欠陥を直し信頼性を向上させるのが国益というものである。なのに菅首相は官僚任せにして批判を黙殺し、既成事実化をもくろむ。
 1997年の橋本龍太郎内閣による消費増税やその後の事実上の所得増税、引き続く公共投資削減など緊縮財政のもとで、デフレが慢性化し、税収が減り続け、雇用も財政も悪化の一途を辿(たど)ってきた。増税により日本を元気にできるという計量モデルが正しいことが証明されるなら、まさしく驚天動地、ノーベル経済学賞ものだが、日本はあと何年ものそんな常識外れの実験をしているゆとりなど残ってはいない。狂った羅針盤のために日本という巨船はデフレの大海で漂流を続け、沈む恐れのほうが強いのだ。」

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