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A Financial Criminal

「日銀エリートの「挫折と転落」」と題する、単行本が出版された。当方ブログは、神田の三省堂書店で、積み上げられている中から一冊買った。副題は、木村剛「天、我に味方せず」とある。本の帯には、小泉純一郎と竹中平蔵に翻弄された「徒花(あだばな)」の悲劇と書いてある。国内初のペイオフ発動となった日本振興銀行の経営者としてやってきた犯罪の背景を鋭く追求した本である。塀の中に落ちた「竹中プラン」の寵児の転落の物語である。著者は、有森隆氏であり、版元は、講談社である。とりあえず、当方ブログの参考図書館にリンクをはった。ご一読を勧める。価格は1680円である。

同書の内容等については、次の様な解説がある。ご参考まで。

「金融改革の旗手」と持てはやされ、ビジネスモデル崩壊とともに司直の手に落ちた木村剛の功罪を問う。
「金融改革の旗手」はなぜ、司直の手に落ちたのか?

小泉政権時代の2002年、木村剛は竹中平蔵金融担当相のブレーンとして金融庁顧問に就任。「金融再生プログラム」(竹中プラン)の推進役として、華々しく登場した。木村は日本銀行出身のエリートとして、遅々として進まない大手銀行の不良債権処理に警鐘を鳴らし続けてきたが、金融再生プログラムによって不良債権比率を半減させるノルマを課し大手銀行を攻め立てる。その一方で、大手銀行の貸し渋り貸しはがしによって打撃を受ける中小企業へのセーフティネットとして立ち上げた日本振興銀行では経営に参画し、株式を買い増してオーナーの座に収まった。

小泉首相、竹中金融相をはじめ、元日銀総裁の福井俊彦、金融庁長官の五味広文などを後ろ盾にして、まさにわが世の春を謳歌した。そんな木村が規制改革の名の下に改革利権の果実を口にしたために、経済界などでは「平成の政商」と呼んで批判した。

その木村が、金融庁の検査に対して迂回融資が立証されるおそれのある電子メールを削除した検査忌避の疑いで逮捕された。その瞬間、これまで木村をバックアップしてきた大物たちは、掌を返すように突き放した行動を取った。特に、木村が創設し、自ら理事長を務める会員制金融セミナー倶楽部「フィナンシャルクラブ」の最高顧問を務めていた竹中は、主宰する「チーム・ポリシーウォッチ」のホームページから木村の顔写真を削除したほどだ。
著者の有森隆氏については次のような説明が裏表紙に掲載されている。経済ジャーナリスト。1945年生まれ。1969年、早稲田大学文学部卒業。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。
著書には『社長力』『経営者を格付けする』(以上、草思社)、『創業家物語』『銀行の墓碑銘』(以上、講談社)、『ヤクザ・カンパニー』『銀行の犯罪』『銀行・証券・生保 破局のシナリオ』(以上、文春ネスコ)、『ネットバブル』『日本企業モラルハザード史』(以上、文春新書)、『秘史「乗っ取り屋」』(だいわ文庫)、『銀行消滅』(上下巻)、『企業舎弟 闇の抗争』『無法経済の主役たち』『黒い経済人』『戦後六〇年史 九つの闇』『闇の系譜ーヤクザ資本主義の主役たち』(以上、講談社+α文庫)などがある。」 以上、ご参考まで。

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