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Courageous Whistle-Blower

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる事件で、映像をYouTubeに流出させたとして、国家公務員法の守秘義務違反容疑で書類送検され、結局、起訴猶予処分となり、その後依願退職した一色正春・元海上保安官(44)の記者会見が14日12時半過ぎから、東京有楽町の日本外国特派員協会で開催された。

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 聴衆の中には石原慎太郎都知事の姿があり、後の質疑の時間に質問をした。

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 一色元海上保安官は挨拶のあとに自分の略歴を紹介して、「石原知事まで来られ、少し緊張している。こういう席は結婚式以来」と笑いを誘った上で、「聞かれたことに正直に応えたい」と続けた。

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事件の背景には、「尖閣諸島に領土問題をつくろうという動きが出てきている」と語り、「日本は国土が狭いが、排他的経済水域は広く、これを守っているのが海上保安庁であり、国境警備隊の仕事も兼ねている」「海上自衛隊と混同する向きがあるが、異なる」と説明した。

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 日本はふたつの領土問題を抱えていたが、それに加え、尖閣諸島にもそういう問題をつくろうという動きが出てきていると指摘したが、名指しせず、“その国”と表現し、「“その国”は南シナ海で行った方法と同じやりかたで侵略を開始したとも受け取れる行動を取り始めた。その一環が、昨年9月に起こったことだと述べ、「私の考え得る限り、漁船がああいう衝突をすることは考えられない」と指摘して、意図的な体当たりであったことを示唆した。

 「私の個人的な考えを述べさせていただく」と前置きしながら、「21世紀を迎え、国際紛争を武力で解決しようという動きが出ている」と指摘して、「尖閣諸島が自国の領土であると思うなら、証拠に基づき言論で争うべきであり、多くの日本人が平和的な方法で解決したいと思っているが、諸外国、日本周辺の動きを見ていると、力には力で対決しようという人が増えている、自分としては、そういう解決法を望まない、とも述べた。

 そして、外国メディアに対して、もし日本と他国の間に争いが起こったら、片方の言い分でなく、日本の言い分も聞いてほしい」と訴え、国内マスコミの報道について、「昨年、日本各地で起こったデモへの報道姿勢で、国民は数ある選択肢の中から誰が本当の情報を流し、誰が流さないか気づき始めている」と述べて、反中国デモに関する国内の報道をマスコミが行わなかったことを批判した。「なぜビデオが秘密になったのか。なぜビデオが誰の手によって公開されなかったのか。そういうことを皆が知りたがっている」と核心を突いた指摘を行った。これから、尖閣で起きる出来事を、第三者の目で公平、客観的に、事実をぜひ全世界に向けて報道してほしいと、春先にも起きる可能性のあるとする尖閣周辺の行動について警告を発して講演を締めくくった。

 質疑応答の中で映像流出時に使用したハンドルネーム「sengoku38」の意味について質問され、「捜査当局、家族、弁護士にも言っていない。発表の予定もない」「一つぐらい秘密が残った方が、事件は忘れられない」と付け加えた。「この事件までメディアは常に正しい報道をしていると思ったが、推測、憶測で書いたり、発言したりしている」と批判し、「最初のころは反論を考えたが、面倒になった。具体的に何があったのかは、この本を読んでもらえれば分かる」と述べ、近く出版される自著の単行本を紹介した。ビデオについて「編集されていたのは、ある目的で編集されていたと思う。編集前のものがあればそれを使用したと思うが、残念ながら私の手元にありませんでした」と述べ、公開されていないその他の部分の映像については、「はっきりいって私は知りません。知っていてもこの場でしゃべると身に危険が及ぶので知らないということにしておく」と述べた。未公開の映像の内容について「私の聞いた噂」では、「激しく抵抗したシーンが写っていたということが1つ。おとなしく捕まったというのが1つ。その2つの説を聞いているが真相は定かではない」と話した。

質疑に立った石原知事は「あなたの愛国的行動に国民を代表して、心から敬意と感謝を表する。退職されて残念な結果、極めて遺憾」とあいさつ。 そして「もし起訴されたら発表するビデオがあると言っていたが、どういう内容なのか」「尖閣諸島の魚釣島に国会議員が上陸するという提案があれば海上保安庁は協力するか」と2つの質問をした。

 1つ目の質問に「退職というのは組織のルールを破ったけじめ、後悔はしていない」と述べた上で、「起訴ではなく、逮捕されればビデオが出るという話だった。内容は大阪の読売テレビで放送されている。私が出頭する前に受けたインタビューで、逮捕されれば私の真の声が届かなくなるとインタビューを受けた」と話した。尖閣諸島周辺について「領土とか領海ではなく、数年前に数万トンの船が座礁している。そのとき、灯台をつくるチャンスだった」と説明して、石原氏が提案する超党派の議員による魚釣島上陸計画については、「海上保安庁にもいろんな考えがあり、本部、保安部、船に乗る現場が必ずしも一致していない。船に乗っている者はぜひ協力すると思う」が、「もし海上保安庁が協力しないというのであれば、防衛省というのもある。なにより都知事であれば都の船がたくさんあるから使えばよい。いずれにせよ行く方法はたくさんある、あとは行こうという気持ちだけ」と述べた。

中国に対して言いたいことをと問われ、「日本政府にビデオを公開するよう圧力をかけてほしい」と述べた。 一色元保安官は講演中に中国を“その国”と名指しを避けて表現したことを問われ、「“その国”とあえて言ったのは、想像力で考えていただきたかった」と説明して、台湾の記者の質問した中国が日本の国内総生産を抜いて2位になったことについては「特に個人として関心がない。物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさがあると思う。2位だとか3位だとかに特に感想はない」と述べた。

 また、「『sengoku38』は『仙谷さんや』と京都弁で言っているのではないか」との報道陣の問いには「ご想像にお任せします」と答えた

質疑応答で動画投稿サイトである、YouTubeで映像を公開した理由を問われ、「見る人見る人で感想、考えが違う、それこそがいいことだ」と述べて、「YouTubeは1人で最初から最後までできる」と公開した理由を説明して、「メディアに持ち込めば、他人に預ける形になり、一度試したがダメだという結論に達した」と述べた。 また、「テレビ局では映像を44分間まるまる流すことは難しかったと思う」と「あのような形で漠然とビデオを流すことで、これが本物かと客観的な目で見ることになる」と述べ、テレビ局だとどうしても解説者が解説して、見る人見る人で感想、考えが違う、YouTubeの方が良い、結果的にもは公開してよかったと思う」と述べた。衝突映像が拡散した様子に関して、「スピードは予想したより速かった。本物だから、必ず拡がると思っていた」が、「万一、失敗した場合について次の策を考えていた」として、その方法については「それはマネをする人がでたら困るので言わない」と述べた。

ウィキリークスとの比較を問われて、「主張などが違う。ウィキリークスについては『すべての秘密を明らかにせよ』という主張だと受け止めている。私は政府の側で働いていて、隠さないといけない秘密があることを理解している」と述べ、「明らかにすべき情報」と「隠すべき秘密」の境目について「非常に難しいと思うが、今回の映像はボーダーラインを遙かに越えて公開すべきだと判断した」と述べた。

「英雄とかヒーローとか言われるのは間違っている。むしろ当たり前のことと受け止められるように日本がなっていけばいいと思う」と切り返し、二二六事件の兵士のように命をかけた話でもない、まだ命が惜しい等と述べて、反乱になぞらえることを真っ向から否定した。「昔は日本人が(体を張って事実を明らかにしていく)そういう考え方をしていた。それが最近失われていることを心配している。以上です」と、午後二時過ぎに質疑応答を含め記者会見を終えた。 なお、事件があってからの妻子との家族の関係についても、「私を責めることをせずに妻が信じてついてきた、半ばあきらめていたらしい」とユーモアたっぷりに答えて、家族の信頼について誇らしく述べた。

ユーモアを交えた、非常に冷静な応答ぶりであり、国益を守ろうとする元海上保安官の誠実で賢明な実像が明らかになった。昨年来の日本国内における反中国デモなどを報道しないマスコミについて、婉曲にではあるが、核心を突いた批判を行った。また、つい先日、一色氏が国会で講演をしたとの新聞報道があったが事実に反しており、議員会館を訪問したおりに、国会議員が寄ってきたので、それに対応しただけであると述べた.

Mr Masaharu Isshiki was a member of the Kobe Coast Guard Regional Headquarters when he decided to go public about the Sept. 7th Chinese fishing boast rammed Japanese coast guard patrol boat off the Senkaku Islands in the East China Sea.

Mr Isshiki alledgedly copied footage of the collisions onto a USB data storage device from a shared personal computer aboard the patrol boat Uranami, on which he was serving as a navigator, and posted clips on the YouTube video-sharing website at an internet cafe in Kobe in November.

"The only reason for disclosing the video was that I wanted the public learn the truth about the incident and think about what they should do, "Isshiki, 44, said in a statement after prosecutors decided last month not to indict him, along wiht the Chinese captain of the fishing vessel which rammed and collided with the Japanese patrol boat.

According to public opinion polls, many Japanese and overwhelming international public opinion  supported Isshiki's actions, even though there were some critical voices saying that he violated the National Public Servants Law which prohibits central government employees from divulging secrets obtained during the course of the work.

But Today's press conference at the Foreign Correspondents Club in Tokyo revealed out that Mr Isshiki is a true whistle-blower and a hero who tried to respond to the citizen's right to know the truth as the govenrment of Prime Minister Kan sturgguled to hush up the case and knowtowed to the Chinese government. He fully explained the courageous action of the releasing the video-picture of the uncivillized Chinese violations of the international maritime laws.

He left the coast guard after the police sent the case to prosecutors, after undergoing questionoing on a voluntary basis as a honorable action of taking responsibility of causing troubles in his former job place.

The video which is yet to be disclosed remains but after several months of agony, Mr Isshiki won and recovered the respect and hobor of his own and ”that country” under the dictatorship again lost its credibility in the civilized world. He commented that the Chinese government also should seek the release of the hidden video to confirm whether its claims are founded or not.

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投稿: Tiare | 2011年2月18日 08時31分

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