構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

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Postal Crimes

どんな風の吹き回しかは知らぬが、かんぽの宿の不正に関係する事件が捜査の対象となっているようである。郵政民営化の闇を報道せず、調べ上げた挙げ句にほおかむりを続けて来たマスコミも隠しきれないかのようであり、本質をはずしたところで記事を書いている。郵政民営化をあれだけ称揚した産経新聞が大阪発の記事として取り上げているのは御愛嬌である。16日のNHKのテレビのニュースでも取り上げていたと言うが、NHK等はさんざん取材をしながら、材料をお蔵入りさせている。鳩山邦夫大臣を罷免したときには、その相手方の政治家で、元の総務大臣を長々と出演させたくらいであったから、報道の自由を確保する勇気などはどこかにうち捨てられたのだろう。

郵政民営化の闇こそ、国策捜査が行われるべき巨額の国民資産がうち捨てられた事件で、刑事告発が行われた挙げ句にそのままに店ざらしになっている。売却したときに公社総裁を務めた方が、日本経済新聞に自伝?を掲載していたのが先月の話であるが、天網恢々疎にして漏らさずである。大阪の警察当局の活躍を祈るばかりである。

「国民から預かった巨額の保険料が投入された施設は、半ば廃虚となって無残な姿をさらし続けていた。大阪府警が16日、強制捜査に乗り出したゲームソフト販売会社「ネステージ」。その増資に利用されたのが、郵政民営化に伴い全国で大量に閉鎖、売却された「かんぽの宿」だった。旧日本郵政公社からネ社へと転々と所有権が移る中、施設の一部が破壊されたまま放置。政治に翻弄され、マネーゲームの道具となり果てた施設に、地元からは「われわれは蚊帳の外。営業再開が無理なら、一日でも早く更地にしてほしい」という声も上がっている。

 北海道のほぼ中央部、大雪山国立公園に位置する層雲峡。道内有数の温泉街の入り口に、ネ社の増資に利用された旧「かんぽの宿層雲峡」(上川町)はある。鉄筋コンクリート5階建ての外壁には2カ所、縦約12メートル、横約8メートルの穴がぽっかりと口を開けている。

 約37億1千万円をかけて建設された同施設は、平成14年6月にオープン。しかし、わずか4年後の18年3月、郵政民営化へ向けた不採算施設廃止の一環で閉館に追い込まれた。

 郵政公社は19年1月、東京都内のレジャー会社に約1億6700万円で売却。レジャー会社は当初、改修した上での営業再開を目指していたが、費用がかさむなどの理由で断念すると、外壁に重機で穴を開けた。町は「年間1500万円の固定資産税が課税されないよう、資産価値をなくすためだったのでは」とみる。

 その後、レジャー会社は都内のコンサルタント会社に転売。それから1カ月後の昨年2月、ネ社の第三者割当増資にあたり現物出資として提供された。その際の評価額は約5億1900万円。建物が破壊されたにもかかわらず、郵政公社の売却時の3倍以上に跳ね上がっていた。

 こうして所有者が次々と変わっても、施設は使用されずに放置されたまま。佐藤芳治町長は「景観が傷つけられ、観光客に寂れた温泉街という印象を与えかねない」と危惧(きぐ)する。

 かんぽの宿をめぐっては、小泉内閣が進めた郵政民営化に伴い、郵政公社は18~19年に15施設を計約13億円で売却。なかにはわずか1万円で落札された施設もあった。民営化後の20年12月にも、日本郵政が70施設をオリックス不動産に一括売却する契約を締結したが、鳩山邦夫総務相(当時)に「入札の経過が不透明」と批判され、契約は撤回されている。

 「結局、マネーゲームに利用されただけ。安易に売却した公社も、買った企業もあまりに無責任だ」。佐藤町長はこう嘆いた。」

時事通信の配信は次の通り。

「民間に売却された保養・宿泊施設「かんぽの宿」の資産価値を不当に高く評価し、水増し増資した疑いがあるとして、大阪府警捜査2課は16日、金融商品取引法違反容疑で、民事再生手続き中のゲームソフト販売会社「NESTAGE」(大阪府吹田市)の本社など数カ所を家宅捜索した。同課は押収資料を分析し、増資の経緯や不動産の鑑定について調べる。
 関係者や有価証券報告書などによると、同社は昨年2月、東京都内のコンサルタント会社を引受先として第三者割当増資を実施した。
 この際、NESTAGEは、資金の代わりにコンサル会社が北海道や山形県内に所有していた旧「かんぽの宿」などの不動産3物件を現物出資で受け取ったが、物件の評価額を不当に高く水増しした疑いがあるという」

もう当方ブログの読者であれば、ネットには、とっくに下記のような資料も掲載されていることをご存じのことと思う。ご参考まで。

http://www.interlocal.tv/news/628/628_main.html#1a

http://www.interlocal.tv/news/628/628.html(このリストの337番が、今回報道されている層雲峡のかんぽの宿である。随意契約となっている。)

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