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氏家齊一郎 お別れの会

3月28日に逝去した、日本テレビ放送網会長の、氏家齊一郎氏のお別れの会が帝国ホテルで挙行された。字幕放送を熱心に推進して、NHKを出し抜いて、野球の実況中継を日本テレビは初めて字幕放送でも実現した。祭壇には、去年の11月に受章した旭日大綬章が飾られていた。天皇陛下からの供物も飾られていたから、本当によかったと思う。キューバのカストロ首相と取った写真もあった。バチカンからの教皇勲章もあった。フランス学士院の服装をつけて、リムジンで乗り付ける映像もあった。生前にもう一度会うために押しかけていかなかったことを悔やむが後の祭りだ。会合ではいろんな人を見かけた。単にお偉いさんばかりの弔問客ではなかった。

そこで配布されたパンフレットには、略歴や社長のお礼の他に、読売新聞会長・主筆の渡邉恒雄氏の「緻密とユーモア」と題する弔辞が掲載されているが、指導力について考えさせる文章であるので、紹介したい。

「氏家齊一郎君は、私と同年同月生まれ、旧制東京高校、東大、読売新聞入社とほとんど同じ道を歩み、兄弟以上の仲でした。読売新聞では経済部長を経て、広告局長の時、日本テレビの広告局長に転じ、視聴率四冠王を十年間続けるという業績をあげました。私がその成功の秘訣を聞いたところ、「僕は番組の制作も編成も知らない。だから全部、担当の部下に委ねたからだ」と答えました。良い部下にも恵まれたのでしょうが、些細なことに口を出さず、経営の王道を見誤らなかったのが、成功の要だったのでしょう。彼はもともと高校時代には演劇部に属し、舞台にも上がったことがあって、それが日本テレビの制作・編成にもある種の勘ををひらめかす所以であったのかも知れません。彼の、政、財、官、言論の各界の人脈の広さは、彼の理論的緻密さと、おおらかでユーモラスな人柄を兼ねそなえたことによって築かれました。一見豪放磊落でしたが、心こまやかな配慮をする男であり、彼の友人、知己の多方面での大きな広がりは、その人間的魅力によるものであって、私もその人脈資産を共有させてもらいました。天の配剤と感謝していたこの交友が消えてしまったことは、私の人生最大のショックです。」と書いている。細川社長の御礼の中にも、故人の指導力について書かれている。「(前略)その間、暇さえあれば会長室を出て、制作や報道の現場、社員食堂と神出鬼没で社員ひとりひとりに「よっ元気か?」「頑張っているか?」と声をかけ、社員が応えると満面の笑みで「ありがとう」「ありがとう」と手を挙げる姿が今でも目に浮かびます。ご参会頂きました皆様の心の中にもそれぞれの氏家齊一郎との思い出が沢山積み重なっているものと思います。おりしも国難ともいうべき東日本大震災に見舞われ、故人の強いリーダーシップに接したいとの思いを持たれる方も多いかと存じます。(後略)」と書いている。

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