構造改革、民営化、市場原理主義の虚妄から、マインドコントロールを解くための参考図書館

« 秋きぬと目にはさやかに | トップページ | Shock Doctrine by Naomi Klein is now published in Japanese language translation »

Never Natural Disaster

 中島功教授の論考を,著者の了解を得て,当方ブログは次の通り掲載する。津波対策を一切してこなかった東京電力と,経済産業省の行政を糾弾する。

「東京電力・経済産業省は津波のリスクを十分把握していた!

福島第一原子力発電所 50年4%の高リスク

1.はじめに

50年に1度、4%の確率で福島第一原子力発電所が設定している防波堤の高さを越える津波が発生することを、東京電力の研究者が国際学会で発表(2006年)、同社や経済産業省はリスクを把握していました。日本型軽水炉は、古いタイプの原子炉で、完全停電になると炉心へのクーリングができないことは、以前から指摘され、淡水を貯蔵し、落差を利用して炉心を冷却する、あるいは蓄電池とスノーケル付き海水ポンプで急場を凌ぐことは当然の対策であったのですが、東京電力や経済産業省は、いっさい追加の津波対策を行なって来ませんでした。

なぜ、内部からの国際学会発表を東京電力の上層部はもみ消したのか? 経済産業省もなぜ把握していて、何もしなかった、いや、何もしたくなかったのか?  天下り先の経営負担となることを避けたのでしょうか。

この原発事故は、M9.0という1,000年に一度の災害、高さ14mの津波、地震加速度 507cm/s2 という外力では決して説明できない。多くの不誠実な安全管理、傲慢な権威主義、いや不道徳で、防ぐ努力を一切払わなかった東京電力とお役人による「人災」なのだ。

2.文献の紹介

図は、東京電力の研究者、Toshiaki SAKAI, Tomoyoshi TAKEDA, Hiroshi SORAOKAらが、2006年、ICONE14で発表した論文より転写(略)したものである。

福島原子力発電所の防波堤の高さ 5.7 m以上の津波が、50年で0.04の確率で発生することが報告されている。 4%は決して小さな値ではない。

3.ディアブロキャニオン原子力発電所(写真)との比較

米国のデータと確率論に基づく安全設計を添付資料2を追ってよく見て欲しい。 その具体的な例として、地震が多発するアメリカ西海岸ディアブロキャニオン原子力発電所(カリフルニア州、サンルイス・オビスポ)の比較を次の表にまとめました。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

_ディアブロキャニオン_____福 島 第 一 原 発_____

___設計基準__________________設計基準___________3.11__

地震加速度[cm/s2] 735      449     507

津波の高さ [m]   10.7      5.7     14

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ディアブロキャニオン原子力発電所には、9,500m3の淡水貯水池、スノーケル付きの海水ポンプ、それに26mの自然の絶壁があります。 福島原発の安全は、大学教授を集めた委員会の「権威」に基づいており、研究会の式次第は、お役人がそのほとんどの発言を作文したものです。 権威による根拠は、お役人と東京出力の趣旨が、意図的に100%反映しています。

地震が多発する日本で、東京電力上層部とお役人の馴れ合いは、国家を滅亡させます。今回の福島原発での経費5兆円は、東京電力のみならず、経済産業省のキャリア様の退職金からも棒引きすべきです。 設計を許可した者が責任をまったく取らないことは許されません。 私は、一人のタックスペイヤーとして税金を納める気力が失せます。お役人は、これまでの姿勢を正して頂きたいと思います。

-最後に

被爆地(20km圏内)で外科を開業している後輩よ。 これらの報告を良く見て欲しい、東京電力会長のいじましい判断で津波対策が加されていないことが判る。

< このノートでは、お役人を個人を非難しているのではありません。 お役人の組織体質と御役人の仕事に対する気質が、江戸時代から進歩していないのです。それが問題なのです。>

参考文献

1.Toshiaki SAKAI, Tomoyoshi TAKEDA, Hiroshi SORAOKA,et.al.

D e v e l o p m e n t o f a P r o b a b i l i s t i c Ts u n a m i H a z a r d A n a l y s i s i n J a pa n, Proceedings of ICONE14-89183, 2006.(東京電力内部から良く書いてくれた! 値千金の論文です)

http://josephsmiller.com/FukushimaPapers/Development%20of%20a%20Probalistic%20Tsunami%20Hazard%20Analysis%20in%20Japan.pdf

2.アニー・カマラー博士(プロフェッショナル・エンジニア、米国原子力規制委員会:USNRC,

柏崎での公開資料

http://www.jnes.go.jp/seismic-symposium10/presentationdata/Open_Semi/2-2_AKammererJ.pdf

3. IAC(ワシントンDC)内部資料:非公開

http://a4.sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-snc7/s720x720/317040_152159234875997_100002457640323_269790_1861380491_n.jpg

アメリカはデータを公表し、確率論でリスクを論議し、合意を求めるが、日本は権威で市民を煙に巻く」

|

« 秋きぬと目にはさやかに | トップページ | Shock Doctrine by Naomi Klein is now published in Japanese language translation »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/209267/52762173

この記事へのトラックバック一覧です: Never Natural Disaster:

« 秋きぬと目にはさやかに | トップページ | Shock Doctrine by Naomi Klein is now published in Japanese language translation »